第11章 *合宿 ネコとの出会い
『あとで皆んなにお礼言っておきます!武田先生も本当にありがとうございました!』
「じゃあ、扉の外で待っておきますので落ち着いたらゆっくりでいいので出てきてくださいね?」
『すみませんっ‥有難うございます!』
ゆっくりと立ち上がるとのぼせてしまった身体がふらりとバランスを崩す
早く上がって身体冷まそう‥
ぼーっとする頭のままなんとかお風呂から上がって
のろのろとパジャマに手を通す
『武田先生っ‥お待たせしました‥!時間がかかってしまってすみません‥』
「白石さんはとっても頑張ってくれてますからね!僕にもこれくらいはさせてください!少しそこのベンチに座りましょうか?」
武田先生が優しい顔で微笑んで私の肩を支えてベンチまで運んでくれる
『ありがとうございます‥』
ぺこりと頭を下げると横に座ってそっと冷たいタオルで私の顔を冷やしてくれる
「顔が真っ赤ですし少し冷やしましょう!落ち着いたら烏養君の買ってくれたアイスでも食べに行きますか?」
『はい‥お願いします!』
火照った身体に冷たいタオルが心地良い
「嫌じゃなければ僕の肩にもたれていていいですよ?」
『すみません‥では少しだけ‥』
武田先生に少しもたれかかったまましばらく目を閉じていると大地の声が聞こえてくる
「武田先生っ‥花澄がのぼせたって大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ!澤村君いいところにきてくれました‥僕少し音駒の監督さんにお電話する約束がありまして、変わってもらってもいいですか?」
「もちろんですっ‥」
「白石さーん?僕は用事があるので澤村君に変わってもらいますね?澤村君もお願いします!何かあればすぐに連絡してください!」
そう言うと武田先生が立ち上がって
代わりに大地が私の横に座る
『武田先生ありがとうございましたっ‥助かりました』
立ち上がってお礼を言おうとするとまたフラッとして倒れそうになる
「そのままで大丈夫ですよ!では僕はこれで!」
そう言うと武田先生は電話をかけながら戻っていった
『大地も‥心配かけてごめんなさい‥』
隣にちょこんと座るとグイッと頭を引き寄せられる