第11章 *合宿 ネコとの出会い
『ありがとうございました!』
ひらひらと手を振って烏養さんが自分の部屋へと戻っていく
「今終わったのか!俺らも風呂上がったから花澄も風呂入っておいで!今日も待たせてごめんな〜」
ちょうどお風呂上がりの大地と旭さん、菅原さんが出て来たところだった
『ううんっ!待ってないよ〜ありがとう!じゃあ私も行ってくるね!』
「おー!今日はちゃんと着替え持って行きなさいよ?」
目が笑ってない大地の笑顔にドキッとする
『はいっ!!忘れないようにする!』
「よし!じゃあ一回部屋に戻るか!」
『うんっ!』
4人で広間に戻って
今日こそ着替えを忘れないように全て持って部屋を出る
『じゃあお風呂行ってきます!』
「ゆっくりなー!」
お風呂にゆっくり入って
1日の汗を流す
『は〜気持ちいいなっ‥』
早起きしてみんなのご飯作って
部活のお手伝いもして、昼食、夕食とたくさんのご飯を作って‥
『楽しいけど身体はへとへとみたい‥‥』
うつらうつらとしてリラックスした身体に一気に疲労感と眠気がやってくる
『ねちゃいそう‥‥‥』
「白石さーん!起きてますかー?!」
ドンドン!!とお風呂場のドアを叩く音に目が覚める
『わっ?!わたし寝ちゃって‥?!』
「大丈夫ですか?」
『武田先生っ?!すみませんっ‥私寝ちゃってたみたいで‥でももう大丈夫ですっ‥』
「そうですか!でものぼせているかもしれませんので歩く時は気を付けてくださいね?」
『はいっ‥!武田先生もお疲れのところご心配をおかけしてしまってすみませんっ!』
申し訳なくなって謝ると武田先生の優しい声が聞こえてくる
「いいんですよ!さっき明日の集合時間を伝え忘れてた事に気付いて広間に行ったんですけどね‥皆さん白石さんが中々戻ってこないから心配して全員でお風呂場へ押しかける勢いだったんです」
だから僕がきましたと
ふふっと笑いながら教えてくれる
『ありがとうございましたっ‥!』
「いえいえ‥相変わらずの大人気ですね?」