第11章 *合宿 ネコとの出会い
影山君と日向君の顔を覗き込むと2人が顔を真っ赤にして咳き込み出す
「ゴホッ‥!!美人のドアップ‥!!」
『日向君っ?!大丈夫っ?!』
慌てて背中をさすると影山君にパッと手首を掴まれる
「大丈夫っスよ‥こいつすぐ治るんで‥ご飯今日もすっげーうまいです」
「大丈夫ってなんだよっ!せっかく花澄さんが撫でてくれてたのにっ!」
「全然大丈夫じゃねえか!」
2人が言い合いを始めそうになるから慌てて止めに入る
『ありがとうねっ!みんなの事を考えながら作ったから嬉しいよ!』
ニコッと笑って伝えると2人が胸を押さえる
「「グっ‥!!」」
『えっ?!なにっ?!大丈夫っ?!』
心配で2人の背中をさすると月島君がため息を吐きながら通り過ぎる
「口に詰めすぎ‥」
「月島!!お前はもっと食え!!」
夕がやってきて月島君と山口君に詰め寄る
賑やかで
楽しいご飯の時間
ふと前を見ると菅原さんがもぐもぐと口いっぱいにご飯を頬張っている
「今日はよく食うなスガ」
「ほォ?」
東峰さんに問いかけられて少し首を傾げたあとニカッと笑う
「いっぱい食って頑張んないとね!それに花澄ちゃんの作るご飯うまいからさ!」
思わず大地と東峰さんの方を見るとパチっと目があってニっと笑う
「そうだな!俺らもいっぱい食うぞ!」
『うんっ!食べよー!!』
その日も楽しくみんなでご飯を食べて
あっという間に大皿が空になった
「「「ごちそうさまでしたー!!」」」
食堂の片付けをした後潔子さんを玄関まで見送る
「じゃあ‥今日も私帰るね?」
『はいっ!お疲れ様です!また明日もお願いします!』
「ふふっ‥小さいのにほんと元気で可愛いね」
可愛くて綺麗なのは潔子さんのはずなのに
潔子さんは優しいからいつもそうやって言ってくれる
ぺこっと頭を下げるとひらひらと手を振って潔子さんが帰っていく
見えなくなるまで手を振って広間へと戻るとみんなが集まっていた
「やっときたー!!今日の布団くじ引きすんぞー!!」
『えっ?今日もするの?』