第11章 *合宿 ネコとの出会い
『じゃあ私夜ご飯作ってくるね!とりあえずみんなに栄養たっぷりのご飯食べてもらわなきゃ!』
「楽しみにしてる!ありがとな!」
「花澄ちゃんいつもありがとね」
2人に頭をぽんぽんと撫でてもらって食堂へと向かう
菅原さんの気持ちを聞いてご飯作りにも力が入る
私がみんなに出来ることは本当に少ないかもしれないけど
出来ることは精一杯したいから
夜ご飯は潔子さんと武田先生が手伝ってくれて部員みんなのご飯が早くに出来上がる
『できましたーっ!!潔子さんと武田先生のおかげで色んな献立が作れました!!本当にありがとうございました!!』
「いえいえ、お礼をいうのはこちらの方ですよ白石さん!皆さんのために頑張ってくれてありがとうございます」
「そうだよ花澄ちゃん ありがとうね?」
2人がニコッと笑ってお礼を言ってくれるから
その言葉だけで涙が出そうになる
このみんなと
少しでも長くいたい
「さぁ!みんなお腹空かせていますよ!」
武田先生が私の気持ちを見透かしたように優しく背中をさすってくれる
『はいっ‥!呼んできますね!』
「お願いします!僕と清水さんで配膳はしておきます」
ぺこりと頭を下げてみんなの待つ広間へと向かう
『お待たせしました!ご飯できましたよ!』
「腹減ったー!!今日も花澄のごっはん〜!!」
『夕!走ったらダメだよ?』
「やっぱりエプロン姿最高‥」
『聞いてない〜!』
そんな事をワイワイと言いながら食堂へと向かう
「うまそ〜!!」
食卓を囲むみんなのキラキラとした顔
マネージャーやってて良かったと思う瞬間の一つについ笑みが溢れる
「はい!ノヤ先生!」
「はい!田中君、なんですか?」
「天使が微笑んでます」
「あれがバレー部名物天使の微笑みです」
「はいはいお前らまたそんな事言ってんの?!ご飯食べるよー!」
菅原さんがやってきて手を合わせる
「「「いただきます!!!」」」
日向君や影山君がすごい勢いでご飯を食べてくれる
『ふふっ‥そんなに美味しそうに食べてくれると作った甲斐があるなぁ』