第10章 *合宿 それぞれの想い
月島side
華奢な身体を後ろからギュッと抱きしめて花澄さんの首筋に顔を埋める
僕の吐息に反応してぴくんと身体が跳ねるのが可愛い
左手で胸の先端を弄びながら
右手の中指を奥まで進めていく
熱くて纏わりついてくるような花澄さんのナカ
一つになりたい‥
興奮しきった僕の身体は素直に反応して
大きくなった僕自身を花澄さんの腰に擦り付ける
挿れてしまいたい
『ぁのっ‥つきしまくんっ‥?』
履いていたショートパンツを下げて
ショーツに指をかけてそのままずらすと焦ったようにこちらを振り返る
「声‥我慢しててくださいね?」
周りに人がいるのにブレーキがかからない
「トスくれぇっーーー!!」
突然日向の大声が聞こえて2人でビクッとする
「寝言でかすぎるでしょ‥」
ため息をついて花澄さんの耳に軽くキスをする
「さすがに周りに人がいるから我慢します‥でも今度2人きりになれたら、花澄さんは僕のモノにしますから。」
『ひゃっ!』
向こうを向いていた身体を強引にまたこちらへ向かせて
動揺する大きな瞳をじっと見つめたまま また唇を奪う
「それまで待っててくださいね?他の奴に奪われないでくださいよ?」
熱のこもったままの身体をギュッと抱きしめる
『えっと‥月島君‥寝ぼけてるのかな‥?』
どこまでも鈍感な花澄さんは赤子をあやす様に僕の背中をトントンとたたく
こんな事しておいて
寝ぼけてる訳ないでしょうよ
まぁ‥でも今はいいか‥
抱きしめたまま寝たふりをすると僕の背中をトントンとたたいていたリズムが段々と遅くなっていって
完全に止まる
うっすらと目を開けるとすやすやと気持ちよさそうに眠る花澄さん
「ほんと‥よくこの状態で眠れましたね‥」
腕の中にすっぽりと収まる小さな身体
安心して眠る姿にふっと笑みが溢れる
次は‥容赦しませんからね
まだまだ収まらない僕自身に気付かないフリをして無理矢理に目を閉じる
退屈だと思っていた合宿の夜が
花澄さんのおかげで夜も眠れない程にドキドキとしてしまっていた