第10章 *合宿 それぞれの想い
片手で私を支えて抱っこ出来るなんて‥
すごい力にビックリする
感心している間にも私の腰を支えている左手の力が少し抜けて
身体がずり落ちる
つぷ‥とさらに私のナカに影山くんの熱いモノが入って来る
『んっ‥待ってぇ‥なにするのっ‥影山くんっ‥?』
目の前にある影山君の顔を見つめると余裕のなさそうな顔をしたまま口付けをされる
「した事ないですかっ‥?」
『なに‥をっ?』
影山君が腰を動かしてくちゅくちゅと音を立てるソコが気持ち良くて身体がふるりと震える
「セックス‥エッチですよ‥」
『んっ‥!分かんないっ‥よっ‥どんな事かっ‥』
「っ‥花澄さんの初めてっ‥俺が奪ってもいいっすか‥?」
影山君の真剣な眼差しにハッと息を呑む
『奪うって‥どうするのっ‥?』
「それは‥」
影山君が私の耳元に顔を寄せた時だった
ドンドンドン!と入り口をノックする音にビクッと固まる
どうしようっ!?
誰か入ってきちゃう?
「大丈夫です‥俺がなんとかしますから‥」
そう言うと私を抱えたままお風呂場の中へ入っていく
「おーい!!花澄!!まだお風呂浸かってるのか?そろそろ上がらないとのぼせるぞ!着替え全部部屋に忘れてたから持ってきたぞ!」
『大地っ‥ごめんねっ!ありがとうっ‥ドアの前に置いててくれるっ?』
影山君に抱きついたまま大きな声を出して答える
「置いといたからなー!のぼせる前に上がってちゃんと髪の毛もしっかり乾かしなさいよ!」
お風呂場で2人で密着したまま大地が通り過ぎるのを待つ
「行きましたね‥残念ですけど‥この続きは今度‥」
そう言うとそっと私を下ろしてくれる
『えっ‥今度‥?!』
「服とってきますから‥待っててくださいね?」
優しく頭を撫でると影山君がお風呂場から出ていって私の着替えをとりに行ってくれる
一気に力が抜けてぺたんと座り込むとお風呂場のドアが開けられる
「服‥置いてますから。身体だけもう一回流した方が良さそうですけど‥俺、脱衣所の外で待ってますね」
さっきまでの大人な顔した影山君とは違う
優しい笑顔でそう言うとお風呂場から出ていってしまった
『なんだったの‥?』