第4章 最強の味方と新たな仲間
「花澄お待たせー!ごめんね待たせちゃって!変な人に声かけられなかった?!大丈夫?!」
資料をたくさん持った友達の葵ちゃんがでてきたから
あわててその資料を受け取りに行く
『お疲れ様〜!たくさんだね!持つよ!
変な人ってここ学校だから大丈夫だよ〜』
「学校の中でもいつも学年関係なく声掛けられてるでしょうが!私の花澄が変なやつに手をだされないかもう心配で心配で!」
『大丈夫だって〜!心配しないで〜!』
笑いながら2人で資料を教室まで運ぶ
「お!白石!資料持つの手伝うよ!」と隣のクラスの縁下くんが私を見つけて駆け寄ってきてくれる
「お〜!ありがとう!力、花澄の事バレー部でもちゃんとみといてあげてね!私の花澄に手を出す奴がいたらぶっ飛ばしといてよ!」
『ぶっ飛ばす?!バレー部のみんなはいい人達ばっかりだよ〜!』
「任せろ〜!確かにいいやつばっかりだけど殆どのやつらが手を出したいって思ってるだろうな」と笑いながら縁下くんが返事する
「ほら!やっぱり!まぁでも力がいたら安心だわー!」
縁下くんはとっても優しい
けれど意外と怒ると怖い
しっかりしてるから私もいっつもたすけてもらってる
「花澄ー!!何持ってんだ?!俺に任せろ!!」
後ろから突然声が聞こえたと思ったら龍がすごい勢いで走ってくる
廊下は走るなよ!と縁下くんが声をかけている
「ほんとにもう‥何人の男を惚れさせてんのよこの子は‥それでいて何も気付いてないなんて」
葵ちゃんがため息つきながら歩いて行く
結局4人で資料を運ぶけれど
殆ど龍と縁下くんが運んでくれた
『ありがとう2人ともっ!とっても助かったよ〜!』
2人の手を掴んで握手をするようにお礼を言う
「おー!なんかあったらいつでも言えよ!また部活でなー!」と2人はそれぞれの教室に戻って行く
「花澄もありがとね!」と葵ちゃんがまた私を抱きしめてくれる
私の周りは大好きな人達ばっかりで幸せな気分で胸がぽかぽかと暖かくなる
日向くんと影山くん達のことは気になるけれど‥
2人ならきっとお互いが最強の味方になれるはず
『部活‥楽しみだな』
ついまた顔が緩んでしまう