第4章 最強の味方と新たな仲間
お昼休み
「花澄!私ちょっと委員会の資料とりに職員室に行かないといけなくって教室で待っててくれる??」
クラスで仲のいいお友達
『じゃあ私もついて行くよ〜!資料たくさんだったら持つの大変だから一緒に持つ!』
「もう!あんたって子は!かわいい!だいすき!」
ギュッと抱きしめられる
『わぁ〜ありがとう!私も大好きだよ〜!』
ワイワイ言いながら一緒に職員室まで歩いて行く
先生から少し話があったみたいで
「ほんとーにごめん〜!ちょっと待っててもらっていいかな?!」
『うんうん!全然いいよ〜!ちょっと自動販売機で牛乳買ってのんびりしてるよ〜!』
近くの自販機へ歩いて行くと
眠たそうに大きなあくびをした影山くんをみつける
ちょっとビックリさせたくなって
後ろからそーっと近付く
驚かそうとして近づいた途端
影山くんがこちらを振り向く
いきなり振り向くから至近距離で向き合う形になって私の方がびっくりする
『わ!ビックリした!』
「!白石先輩?どしたんすか?」
このパターン前にもあったような
『あのね‥牛乳買いたくて自販機に来たら影山くんの姿がみえたからちょっとイタズラしたくなっちゃって!そーっと近づいてたんだけどバレちゃったね!』
てへへと笑うと影山くんもふわっと笑う
「バレましたね笑 白石先輩も牛乳よく飲むんすか?」
初めてみたかも 影山くんの笑顔
『今更かもしれないけどね、私身長高いのとっても憧れてて毎日飲んでるよ!』
背伸びして言うとまた影山くんが小さく微笑む
「俺は、そのままの先輩が可愛いと思いますけどね」
影山くんが何か小さな声で言った気がしたけれど
同時に日向くんの声が聞こえてきて聞き取れなかった
影山くんも日向くんの声が聞こえたのか2人でそっと覗きみる
影山くんには負けたくないという日向くん
「最強の敵だったならさ 今度は最強の味方じゃん」
菅原さんの声がする
『最強の味方...!かっこいいね!影山くんなら最強の味方になれるね!』
なんだか嬉しくなってニコっと話しかける
影山くんは何を感じたのだろうか
またぺこりと頭を下げて歩いて行く
最強の味方 素敵な言葉につい顔が緩んでしまう