第10章 *合宿 それぞれの想い
それから練習を終えて合宿所へと向かう
「うおおおおっ初めて来たっ」
日向くんが興奮した様子で話す
「なんかでそう‥」
と呟く山口君にビクッとして横にいた月島君の影に隠れる
『ぇえっ?!で‥でないよねっ‥だいじょうぶですよねっ?!』
「ふ‥花澄さんビビりすぎでしょ‥まぁ何かあっても僕が守りますよ」
『月島くん‥頼もしいね‥』
そのままみんなで施設の中へ入っていく
みんなで寝る広間に
浴場
一部屋ずつ見て回るたびに日向くんが感嘆の声をあげる
『日向くん嬉しそうだねっ!』
「はいっ!!!」
「お前ちょっと落ち着け」
影山君が横からひょこっと現れる
「だって!!合宿って初めてだしっ」
みんな楽しそうで良かった!
「一日中むさ苦しい連中と顔付き合わして何が楽しいのさ‥花澄さんがいるのがせめてもの救いだけど」
月島君がぼそっと呟くと龍と夕がやってくる
「おい月島てめえ潔子さんもいるだろうが!2人も天使がいたらむさ苦しくねえんだよ!!」
「清水は家近いから用事終わったら帰っちゃうよ いつもそうじゃん」
菅原さんがそう言うと夕と龍がバッと倒れて
その横を菅原さんがひょいひょいと避けて歩いていく
『2人ともすごい音したけど大丈夫っ?!』
倒れる2人の横にしゃがみ込むと2人に突然腕を掴まれる
「「花澄〜!!」」
『大丈夫だよ!潔子さんとお料理がんばるからねっ!』
2人とも潔子さんが帰っちゃうの寂しいんだな
私も本当は潔子さんとお泊まりしたい
「「可愛いっ‥」」
私に抱きついてこようとする2人を大地と菅原さんが止める
「さっ!荷物置きにいくぞっ!清水と花澄はご飯宜しくなっ!」
「清水と花澄ちゃんのエプロン姿と料理が待ってるぞー!!」
おー!!とみんなが手を挙げる
「みんな元気ね‥私たちも行こっか?」
『はいっ!!お願いしますっ!』
みんながお部屋に向かって準備をしているうちに潔子さんとエプロンを付けて食堂へと向かう
「待ってました2人とも!頑張って作っちゃいましょうか!」
エプロンと三角巾をつけた武田先生が待ってくれていた
『はいっ!!宜しくお願いしますっ!』
潔子さんと武田先生と3人でカレーを作り始める