第9章 *合宿 止まらない気持ち
次の日の朝
今日から合宿だし
菅原さんのお家はもう最後だから荷物を纏めるためにはやく起きる
けれども私の腰を菅原さんが後ろからギュッと抱きしめているから動けない
なんとか腕を解こうとするけれどもなかなかはずれないっ‥
『寝てるのに力強いなっ‥ふわぁっ?!』
突然首元にちゅっとキスをされて身体がビクッと揺れる
「ふふっ‥びくともしないね?」
『あ〜!!スガさん起きてたんですねっ!もうっ!』
パッと後ろを振り返ると今度はちゅっと唇にキスをされる
「いただき〜!」
『っ!!!』
いたずらっ子のようにニヤリと笑う菅原さん
「こんなに簡単にキス奪われたらダメだからね?俺の時だけだよ?」
私の頭をぽんぽんと撫でながら菅原さんが起き上がる
ぴょんぴょんと跳ねる寝癖につい笑ってしまう
『ふふっ‥相変わらずの寝癖ですね?』
今度は私が菅原さんの跳ねた髪を優しく撫でる
「っ!!今日から合宿だけど‥他の奴らにボディタッチ禁止な?!」
突然顔を真っ赤にして菅原さんが大きな声を出すからビックリする
『ええっ?!無意識なんですけど‥!』
「はい!それ!無意識が一番罪だからね?!簡単に俺以外のやつに触れさせないで‥嫉妬しちゃうからさ‥?」
いつもみたいに明るい菅原さんから
急に真剣な眼差しになるからドキッとする
『はいっ‥気をつけますっ!』
「よろしい!」
次の瞬間にはいつも通りの菅原さんに戻って頭をワシャワシャと撫でられる
「じゃあ‥今日もがんばんべ!!」
『はいっ!!』
二人でふふっと笑い合って朝の支度を始める
「ほんっとうにありがとうね!!数日だけでも可愛い娘ができたみたいで嬉しかったわ!!またお兄さん出張の時はすぐ連絡してちょうだいね!!出張じゃなくても!いつでも泊まりに来ていいのよ!」
玄関の前でギュッと菅原さんのお母さんに抱きしめられている
『本当にありがとうございました!!私もとっても楽しかったです♡また宜しくお願いします!』
お家のみんなにお礼を言って菅原さんのお家をでる
「最後まで母ちゃん騒がしかったろ?ごめんな〜!」
『いえいえ!菅原さんもお泊まりさせて頂いてありがとうございましたっ!』
「いいのいいの!俺はずっとでもいてほしかったけどね?」