第9章 *合宿 止まらない気持ち
菅原side
ぱたんと扉が閉まる
ついに最後の夜になってしまった‥
毎日当たり前のように一緒に帰って、ご飯食べて‥一緒のベッドで寝て‥
マジで幸せだったな〜と合宿の用意をバッグに詰めながら思い返す
そして‥ついにずっと隠してきた自分の気持ちを伝えてしまった
誰からも好かれるし
見ず知らずの奴に告白されてるところも見たことある
幼馴染の大地とはやっぱりなんか2人だけの空気感があって
俺なんか無理だろうなって諦めてたところもあったけど
手を繋いだ時の花澄ちゃんの顔‥
俺にもちょっとはチャンスあるって思ってもいい?
『お風呂あきましたよっ!お待たせしましたっ!』
「へっ?!わっ!ありがとうっ!いってくるっ!」
いつの間にかお風呂から上がってきた花澄ちゃんが立っていて飛び上がる
あの可愛いパジャマ姿みれんのも今日で最後なんだよな‥
「早くあがろ‥」
急いでシャワーを浴びて部屋に戻ると布団の上にちょこんと正座する花澄ちゃん
「待っててくれてたのっ?!」
『はいっ!最後だし‥1人で寝るの寂しくって‥』
照れたように笑う顔が可愛くて思わず抱きしめる
『わっ!!すがさんっ‥?』
「今日は朝まで抱きしめて寝ても良い?」
腕の中に収まる小さな身体がピクッと揺れる
『は‥はいっ‥!』
下を向く花澄ちゃんの耳が赤くなるのをみて
つい笑みが溢れてしまう
「ありがとっ‥じゃあ俺のベッドおいで?」
抱きしめる手を離してベッドをぽんぽんと叩くと少し照れた顔をしておずおずとやってくる
『じゃあっ‥おじゃま‥します‥』
恥ずかしいのか俺に背を向けたまま寝転ぶ花澄ちゃんを背中からギュッと抱きしめる
ふわふわとした柔らかい抱き心地
素肌が触れるところはもちもちしてて手に吸い付く感じがまたたまらない
甘い花澄ちゃんの香り‥
全てが俺を刺激してすぐに固く反応し始める俺の雄
『おやすみなさい‥すが‥さん』
抱きしめる俺の腕にそっと手を添えてそのまま寝てしまった
「無防備がすぎるだろ‥仮にも告白した男だってのに‥」
明日は合宿だし
本当はまだまだ寝たくないけど
腕の中に感じる温もりをギュッと抱きしめながら目を閉じる