第9章 *合宿 止まらない気持ち
「さて!明日から合宿です!!皆さん今日は早く寝て明日に備えましょう!」
武田先生の声が体育館に響く
少し早めに練習が終わったから急いで菅原さんとスーパーへと向かう
「明日から合宿なのに最後までごめんな?」
『いえいえっ!!とんでもないです!少しでもお役に立てたなら良かったです!』
「ー‥っ!ありがとう‥」
『どういたしまして!』
顔を赤くして下を向く菅原さんの顔を覗きこむ
「っ‥手‥繋いでもいい‥?」
私の顔を見る真剣な瞳に心臓がまたトクリとする
『はっ‥はい!』
菅原さんの大きな手が私の手をぎゅっと握る
手なんか今までも繋いでいたはずなのに
なんでこんなにドキドキするんだろう
「顔赤くなってる‥かわいい」
『っ?!』
唇が触れてしまいそうな程に菅原さんの顔が近くにきてつい目を逸らしてしまう
「俺の事‥ちょっとは意識してくれて嬉しい」
菅原さんを見ると本当に嬉しそうに笑うからまた心臓がドキッとする
私‥菅原さんと恋人同士になりたいのかな‥?
初めて感じる感情に胸が苦しくてドキドキする
「さっさと買い物終わらせて早く帰るべ!」
『はっ!』
「はっ!って‥何それ」
プッと菅原さんが吹き出す
今はまだこの気持ちは分からない
でも菅原さんといる時は本当に楽しい
ゆっくり‥答えを見つけていけばいいかな?
隣を見ると相変わらず目尻を下げた優しい笑顔
『いつまで笑うんですか〜!いきますよ!』
「はいはい!行きましょう!」
お家に帰ってからは夜ご飯の用意をしながら作り置きの料理も何品か作って
みんなで夜ご飯を食べた
「はー!!美味しかった!!ご馳走様!!」
「本当にお料理上手ねっ!今日も美味しかったわ〜!!作り置きまで本当にありがとうね!」
『いえいえ!喜んでもらえて良かったです!私こそ何日も泊まらせて頂いてありがとうございました!』
ぺこりと頭を下げる
「そんな事はいーのよ!また泊まりにきてね!!それより早く2人とも寝る用意しちゃいなさい!」
『はいっ!!ありがとうございますっ!』
菅原さんと2人でお部屋に戻る
「先お風呂入っておいで?俺明日の合宿の用意するわ!」
『じゃあ‥お言葉に甘えて‥ありがとうございます!』
お礼を言ってお風呂へと向かう