第3章 一年後 始まり
影山side
今日から朝練する為に5時前に日向と学校にやってきたが案の定体育館は開いていない
なんとか入れる窓がないかと探していると田中さんが来てくれてなんとか体育館に入ることができた
1時間くらい練習した頃に思ってもみない人達がやってきた
「おース」
昨日いた三年生の人だ
その後ろからまたまたひょこっと現れる可愛い人
『おはよう〜!!みんな朝から頑張ってたんだね!』
まさか朝から会えると思っておらず無意識に気持ちが高揚する
早起きしたからか前髪に寝癖がついていて
ピョンとはねていたのがまた可愛かった
白石先輩のサポートのおかげでさらに練習もはかどりあっという間に終わりの時間になる
外に出ようとすると一度帰ったはずの先輩とぶつかりそうになる
「!!!白石先輩??どうしたんすか??」
目の前に迫る白石先輩の顔
色素の薄い大きな目に長い睫毛
どんだけ顔ちっちゃいんだ?
思わず見つめていると
『わわっ!ごめんね!!あの、みんなお腹空くかな〜って思っておにぎり作ってきたの!もし良かったらどうかな‥?』
ちょうど腹減ってたところなんだよな
この人こんなに可愛いのにこんな事まで気がきくのか。。
ただでさえ朝早くて大変だったはずだ
しかもポークカレーのおにぎりって、、、この人どんだけ俺のツボおさえてくんだよ、、
「あ、、の朝早くからありがとうございます。。大変でしたよね」
とお礼をいうと
『ううん!全然だよ〜!!私ね、お料理大好きなの!美味しいご飯とか食べたらみーんな笑顔になるでしょ?だから作ってあげたいな〜って!私その顔みるの大好きだから!』と
花が咲いたような満面の笑みで言うもんだから俺は目を逸らした
隣で田中さんと菅原さん日向も顔を赤くしている
可愛すぎるだろっ、、、!
赤くなった顔をみられないように
おにぎりを受け取りそそくさと体育館を後にする
やばい
あの笑顔はやばい
会ってまだ2日目なのに心は完全に持っていかれていた
気を紛らわせる為におにぎりにかぶりつく
「うま、、、」
優しくて可愛くて料理もできるって
「最強かよ。。」