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ハイキュー 俺の気持ちに気付いて【R18】

第9章 *合宿 止まらない気持ち


影山side

『ごっごめんねっ!!バレないかと思って‥!』

下を向きながらもじもじとしている
いや‥バレるだろ‥この人どこまで鈍感なんだ?

小さな身体にもう一度ジャージを被せてあげて
ついその身体をそっと抱きしめる

「ダメっすよ‥」

マジで今日一番乗りで良かったっ‥
他の奴らにこの姿見られなくて良かった

ホッとした気持ちと
柔らかい身体を抱きしめて心臓はうるさいくらいにドキドキとしている

『ありがと‥じゃあ今日は影山君のジャージ貸してもらうね!』

大きな目で俺を見上げながら少し恥ずかしそうに笑う顔が可愛すぎる

ブカブカのジャージに袖を通してチャックを閉めて
長い袖をギュッとたくし上げる

花澄さんの身体のラインをしっかりと隠してくれるけど‥これはこれでやべーな

好きな人が俺のジャージを着ているってだけでテンションあがんのに

子供が大人の服を着たのかと思うくらいにブカブカで身体の大きさの違いに改めてドキッとする

『影山君、ありがとうねっ!!助かったよ〜!!今度洗って返すね!』

嬉しそうに両手を上げる姿が子供みたいだ
ついつい笑みがこぼれてしまう

「ふっ‥全然いいっスよ‥むしろそのままで‥」

『ダメだよ〜!汗いっぱいかいちゃうだろうしっ!またお礼もさせてね!』

2人で笑い合うと体育館の入り口が騒がしくなってくる

『あっ!もうみんな来たね?いこっか?』

パッと走り出すけど、くるりと振り返って俺の方へ戻ってくる

「‥?」

『本当にありがとうね!影山君って優しいね!』

ギュッとハグしてそう言うとまた入口の方へ走って行ってしまった

「っっ!!!」

それは反則だろ‥


当の本人は全く何も気にしてないようで
やってきた部員の人達とワイワイと話している

「おいっ!!花澄!!また男のジャージ着てんじゃねぇか?!何でだっ?!」
田中さんの叫び声にも似た声が聞こえてくる

なんて答えんだろ‥素直に本当の理由言いそうで怖いな‥
そう思いながら俺も倉庫からでて歩いていくと

『ひみつ!!』

可愛い声でそう言うと後から来た清水先輩の方へ走って行ってしまった

「「「はあっ?!!」」」

その場にいたほとんどの奴等がその意味深な言葉に固まっている

「秘密ってなんだ!おいっ待てっ!」
西谷さんにも追いかけられている



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