第9章 *合宿 止まらない気持ち
『んっ‥もう朝‥?』
窓から差し込む朝日で目を覚ます
身体が少しだるくてもう一度目を瞑る‥もう少しだけ‥
すぐそばにある温もりをギュッと胸元に抱きしめてまた眠りに落ちる
「‥ちゃん‥」
誰かの声が聞こえる気がする
「花澄ちゃん‥朝だよ‥起きれる?てか俺このままだと朝から我慢できそうにないんだけど‥」
菅原さんの声にハッと目を覚ますと
抱き枕のように抱きしめていたのは菅原さんで何も身につけていない私の胸に顔が埋まっている
『わあっ!!なんか‥色々ごめんなさいっ!!起きますっ!』
慌てて手を離して起き上がり菅原さんに背中を向けて服を着ていると心配そうに後ろから話しかけられる
「身体大丈夫‥?痛くない?」
そう言うと後ろからギュッと抱きしめられる
『だ‥大丈夫ですっ!!』
昨日の余韻が冷めきっていない身体はすぐに熱を持ち始める
「そう‥?なら良かった!!耳真っ赤にして可愛いね?」
抱きしめられたまま後ろからそっと耳たぶを優しく噛まれて身体がビクッと反応する
『やぁっ‥』
「素直な身体‥かわいい」
次は優しくぺろっと舐め上げられてお腹がきゅうっと反応する
『耳‥だめっ‥』
必死に振り返って菅原さんに訴えかけるとそのまま唇を奪われる
『んっっ‥はぁっ‥』
くちゅ‥くちゅと音が漏れる
「キスしてる時の顔、すっげー可愛い」
熱を含んだ視線に捉えられてドキッと心臓が跳ねる
『すがさん‥そろそろ私用意しなきゃっ‥』
「そっか‥残念!!じゃあ続きは夜にね?」と言うとニヤッと笑って最後にもう一度キスをする
続き‥?
昨日の夜のことを思い出すと身体がずくんと疼く
合宿まであと2日
菅原さんとのお泊まりもあと少し
またあんなに恥ずかしくて‥気持ちいい事するのかな‥?
顔にかぁっと熱が集まるのがわかる
「もしかして今が良かった?」
菅原さんがニヤリと笑う
『いえっ‥!!また‥』
「冗談だよ〜時間があれば今でもいいんだけどね?」
頭をよしよしと撫でられて耳まで赤くなるのが自分でも分かる
「あー可愛い‥ほんとずっといてくれたらいいのに」
私の前髪をそっとよけておでこに軽くキスをする
「じゃあ、俺顔洗ってくるね?」
そう言って菅原さんが部屋から出ていった途端にへなへなと座り込む
なんだか三年生って大人だ‥