第9章 *合宿 止まらない気持ち
『んん‥なんか‥身体痛い‥?』
目覚ましのアラームがなって手を伸ばそうとするとギュッと抱きしめられていて動けないからなんとか手を伸ばしてアラームを止める
目の前にはすやすやと眠る菅原さん
『すっ‥すがさんっ』
菅原さんの胸にギュッと抱きしめられていて抜け出せない
そしてふと気がつく
私‥服着てないっ?!
昨夜あのまま寝てしまったようで、身に付けているのはショーツだけだった
恥ずかしくて服を着たいけれども、どんなにぐいぐいと押しても菅原さんは全然びくともしない
恥ずかしくて顔から火が出そうっ‥
起こすのも申し訳なかったけれど菅原さんをトントンと優しく叩いて話しかける
『‥すがさーん!起きてくださーい!お洋服‥きたいですっ!』
少し大きな声をだすとゆっくりと持ち上がる瞼
次の瞬間にはボッと顔が赤くなって目が見開かれる
「おっ‥おはようっ!俺‥あのまま寝ちゃってた?!ごめんっ!」
パッと両腕を上げて私を解放してくれるからそばにあったキャミソールとショートパンツを手繰り寄せて身につける
「身体‥しんどくない?昨日は無理させちゃったかなって‥一応汗もかいちゃったし濡れたタオルで身体は拭いたんだけど‥」
『ええっ?!すみませんっ!ありがとうございますっ‥!身体は全然平気ですっ!』
そう答えながらも、昨日の事を思い出して急に身体がキュンと疼く
私の身体はやっぱりおかしくなっちゃったのかな‥
菅原さんの方を見上げるとパッと目を逸らされる
「ーっ!そんな顔したら‥俺‥また触れたくなっちゃうよ?」
菅原さんの顔も赤くなる
『そ‥それはっ‥学校もありますしっ‥』
もじもじと足をすり寄せると冗談だよと言って優しく私の頭を撫でてくれる
「さ!俺も起きるかな!今日は早い電車乗るべ!」
『でもっ‥スガさん大変ですよね』
わざわざ早い電車に乗ってもらうのが申し訳なくて下を向く
「なーに言ってんの!花澄ちゃんの為なら俺始発にでも乗って行けるわ!」
『し‥始発?!ありがとうございます‥スガさんにご迷惑かけないように気をつけますっ!』
スガさんを見上げるといつもの笑顔で優しく撫でられる
「迷惑なんかかけてないべ?もっと俺に頼ってよ?俺に‥花澄ちゃんの事守らせて‥?」