第3章 一年後 始まり
翌日
朝早く起きて急いで学校へと向かう
ちょっとギリギリになっちゃった!!
校門に菅原さんが見えて大きく手を振りながら走っていく
『おまたせしました〜!!!』
「お〜!!走るとこけるぞー!!」と手を振りかえしてくれる
っと?!!
もう少しのところで足が絡まり前に倒れそうになる
「?! まじでこけるのかよ!!」
すんでのところで菅原さんが抱き止めてくれてこけずにすんだ
「大丈夫か?!」
『ごっごめんなさい!!助かりました〜‥いつもどんくさくてすみません!』
「謝んなくていーよ!怪我なくてよかった!花澄ちゃんはどんくさいところも可愛いんだからそのままでいいんだよ」
菅原さんの腕の中で抱き止められたまま考える
あれ?これもダメなのかな?
でも知らない人じゃないし大丈夫だよね?
「そういえば昨日の大雨大丈夫だった?いきなりあんなに雨降るなんてびっくりだよな〜!」
やっと腕の中から解放されて歩き出すと昨日の話題になる
昨日‥大地にほっぺにチューされたんだった
思い出したらなぜか急に恥ずかしくなってほっぺを抑える
「ん??どした??なんか急に顔あかいな?」
菅原さんに顔を覗き込まれる
「え、、もしかして昨日大地となんかあった?」
『なっ!?なんか‥ありません!!』
なんで分かるんだろう?!
パニックになって目が泳いでしまう
「わかりやす笑」
「花澄ちゃんは大地に何されたのかな〜??答えないと、、、、こうだ!」
『ふぇっ?!』
いきなり腰を掴まれたと思うと菅原さんの手が私の脇腹を擽る
『ひゃあっ!!』
変な声がでてしまう
『やっ‥い、言いますからっ!!くすぐるのだけはっ
やめて くださいっ!!』
私は涙目になりながら懇願する
すると私の腰に両手を這わせたまま手の動きをとめてくれる
『危機感もちなさいって、、ほっぺにキ、、、キス、、されただけです』
口に出すとさらに恥ずかしくなって
耳まで赤くなっているのが自分でわかる
「まぁ‥それは俺も同意見かな」
グッと菅原さんの顔が近付いてきて
ほっぺにチュっと軽く触れる
「上書き♪」
ニヤリとした菅原さんはそのままスキップしながら行ってしまった