第9章 *合宿 止まらない気持ち
今朝は恥ずかしくって
なんだか菅原さんの顔がみれなかったけど
その後も菅原さんはいつも通りだし私がドキドキしているだけなのかも‥
みんなお仕置きはあんな恥ずかしい事するのかな‥?
電車の中でもじもじとそんな事を考えていると前に立っている菅原さんの頭がカクンとたびたび傾いている
立ちながら寝てる?!
もしかして菅原さんも昨日あんまり寝れなかったのかな‥?
でも菅原さんは全然ドキドキしてなさそうだったし‥
それにしても今日も人が多い
人が多くてギュウギュウだからかさっきからさわさわとお尻を撫でられているような気がする
気のせいかな‥?
きっとカバンとかが当たっているだけだろうし、気にしたらダメだよね
菅原さんを見上げると目を瞑っている
眠っている時の菅原さんはちょっと幼くて可愛い‥
『ーっ?!』
さっきまでお尻のあたりに感じていた違和感が
急に太ももの間へとするりと滑り込んでくる
つつー‥と太ももを撫であげられる
思わずビクッとして脚を閉じようとするけれど大きな手が邪魔をして閉じられない
昨日菅原さんが触った時は怖くなんか全然なかったのに
今はなんだかとっても怖い
怖いのに‥身体はビクビクと反応してしまう
どうしよう‥後ろ‥振り返った方がいい‥?
もしかしたらただ当たっちゃってるだけかもしれないし‥
違うかったら‥見たらやめてくれるかもしれない
勇気をだして後ろを少し振り返ってみると
見たことの無い男の人が立っていた
「やっぱり可愛い‥ずっと前から見てたよ‥清純そうな顔して意外と淫乱なんだね?」
周りには聞こえないくらいのとっても小さな声で話しかけてくる
『っ!』
太ももを撫でていた手がさらに上へと這い上がってくる
どうしよう‥菅原さんっ‥
寝ているところを起こしたら悪いと思ったけれど
どうしても怖くなって前に立っている菅原さんの制服をギュッと掴む
「っ?!ごめん!俺寝てた?!って花澄ちゃん‥どうした?!」
菅原さんが目を見開いて大きな声を出す
その瞬間、私のショーツに手をかけていた男の人の手がスッと抜けていった
良かった‥
ホッとして菅原さんの手を握る
「えっ?!なんかあった‥?」
心配そうに菅原さんが私の顔を覗き込む