第9章 *合宿 止まらない気持ち
「おつかれっしたー!」
部活が終わって今日も菅原さんと一緒に買い物をして帰る
「そういえばお兄さんそろそろ帰ってくんの?」
『ちょうど合宿終わったくらいに帰ってくるのでそれまで宜しくお願いします!』
なんだかちょっぴり寂しいな‥
「そっか〜!寂しくなるな〜!! ま、うちはいつでも泊まりに来てくれていいからさ!」
『ありがとうございますっ!また良かったら私のお家にも遊びに来て下さい!』
「まじっ?!」
『まじ!です!』
2人で笑い合っているとお父さんが迎えに来てくれる
「お待たせ〜!今日もありがとうね花澄ちゃん!」
『いえいえ!こちらこそお仕事お疲れのところお迎えに来てもらって本当にありがとうございます!』
お父さんの車に乗り込んで菅原さんのお家へ帰る
「おかえりなさい〜!今日も本当にありがとうね!お兄さんから聞いたわよ〜もうすぐ帰ってくるって!寂しくなるわ〜本当にまたいつでも泊まりに来てくれていいからね!その時は腕も治ってるはずだからご馳走させてね〜!」
「はいはいそこまで〜!」と菅原さんがお母さんをリビングの方へと背中を押していく
『ありがとうございますっ!ぜひまたお願いします!』
ご飯を作って
みんなで食べて楽しい時間が過ぎる
今日はそんなに遅くならなかったからお風呂も入って寝る用意をしてもまだ眠たくない
菅原さんのお部屋で2人でお布団に座りながらトランプをする
『なんだか修学旅行みたいでたのしいですねっ!』
「な〜!!俺も花澄ちゃんと同じ学年が良かったわ〜まぁ一緒に合宿行けるからいいけどさ〜」
菅原さんが拗ねるように唇を尖らせる
『修学旅行は一緒に行けませんけど‥合宿は私も楽しみです!!』
「ずるいわ〜2年の奴ら‥」
今度は更にほっぺたも膨らませている
なんだか菅原さんが子供みたいで可愛くって両手でほっぺたを包み込んで話す
『じゃあっ‥お泊まりじゃないですけど、夏に部活のみんなで海行きませんか?お母さんが可愛い水着見つけたからって送ってくれたんです!』
「行くっ!てか水着どんなんなの?」
『えっと‥なんていったらいいのかな‥そうだ!良かったら今度私のお家に来たときに見てもらえますか?実は二つあって迷ってるんです』