第3章 一年後 始まり
あれ?
何か大地怒ってる?
私何かしたっけ‥?
私は今大地に両手を纏め上げられて壁に押さえつけられている
「花澄はもっと危機感をもちなさい」と言われるけれど
どうしたらいいのかがよく分からない
私がどんくさいから?
よくこけたりするから気をつけろって事かな‥?
『ごめんなさい。。気をつけます!』
ペコりと頭を下げるけれども大地が私の顎を掴んでクイッと上をむかされる
「へ〜‥何をどう気をつけるんだ??」
にこりと笑う大地の目があまり笑っていない
『えっと‥こけないように気をつけるとか??』
恐る恐る答えると
「やっぱり分かってない」
と小さな声で呟いた
「今日だけでも何回他の男に触れられた??」
『えっ?!お‥おとこのこ‥?えっと‥何回って覚えてない‥です』
「覚えてないくらい触られたんだ??」
『だって、、みんなよく助けてくれたり、頭なでてくれたり、色々あるから数えてないよぅ』
怒られている気分になってじわりと目に涙が溜まってくる
「そんな可愛い顔したってダメだからな?」
『怒んないで‥大地と仲良くしたいよ?』
大地は昔から優しい
そんな大地が私は大好きだった
危ない事したりしたらたまにとっても怒られるけど
「!!だから〜そんな可愛いこと言ってもいけません!!」
『どうしたらいいの‥?』
大地が手を解いて次は腰をかがめる
私の目の前に大地の顔がせまる
「誰でもかれでも連絡先を教えない事!簡単に触らせない事!誰にでも優しくしすぎないこと!男はすぐに勘違いするから」
『勘違い??したらどうなるの??』
グッと大地の顔が近づいてきて
チュっとほっぺたにキスされた
「こーゆう事されるかもな?だから気をつけなさい」
そういうと大地は私から離れて
テーブルに置いていたココアを手に取る
気を付けないとほっぺにチューされるのか!
大地を怒らせたくないし
これから気を付けよう!!!
ココアを飲む大地の隣に腰掛ける
『あれ?大地耳赤いよ??寒い??大丈夫?』
慌てて大地にお布団をかける
「俺は大丈夫だから!花澄も暖かくして寝なさい。俺はそろそろ帰るよ」