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ハイキュー 俺の気持ちに気付いて【R18】

第9章 *合宿 止まらない気持ち


確かにピンクは目立つし
バレー部の皆ならいいけど他の部活の人に見られたらちょっと恥ずかしいかもしれない


『たしかにそうですよね!じゃあ今度合宿の時に着ます!』


「そういう意味じゃなくてね‥」


潔子さんが何か言いかけたけれど



集合の号令がかかってそれ以上は話せなかった




暫くしてストレッチが始まると
横に月島君がやってきた



「花澄さん‥そのTシャツピチピチすぎるから皆んなの前で着ない方がいいですよ?」



『えっ?!やっぱり‥?最近美味しいお菓子見つけちゃって太っちゃったのかも‥』



下を向くとツンっと人差し指で胸の辺りをつつかれる



「ちがいます‥ここですよ‥」



するとその様子を見ていたのか龍のすごい声が聞こえてくる



「月島テメー今花澄のどこ触った?!」



「サイズがあってないですよって教えただけですから‥」
と月島君が離れていく



「オイ待てっ!」



月島君を追いかけて行こうとする龍の体操服を引っ張って止める



『龍っ!一年生いじめちゃだめだよ』



「いじめてんじゃねーよ?!だってあいつ今花澄の‥その‥大事なところ触ったじゃねーか!だから俺はっ‥」


龍の顔が赤くなる


『ありがとう、でも月島君は教えてくれただけだから大丈夫だよ?』


ね?と龍の顔を見上げる


「ったく!仕方ねーな!次触ったら許さねーからな?!」


「次は2人きりの時にしますから大丈夫ですよ」


龍には聞こえないくらいの声で月島君は伸びをしながら体育館の隅へ行ってしまった



その後は音駒戦に向けた実践練習が始まる



激しい練習の休憩時間


ドリンクを渡しながら声をかける



『さっきは教えてくれただけなのにごめんね?』




「まぁ下心丸見えでしたしね。田中さんが怒っても仕方ないですよ」


首にかけたタオルで汗を拭きながらスポーツドリンクを喉に流し込む


『下心‥?』


月島君の方をみると
また少しニヤリとした顔をしている


「ちょっとでいいから触れてみたかったってことです」


そう言うと
ぺこりと頭を下げてコートの中へ戻っていってしまった

月島君の考えている事はよく分からないけど
心配してくれたんだろうな


ツンツンしているようにみえるけど実は優しい月島君
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