第9章 *合宿 止まらない気持ち
菅原side
パッと目を開けた途端に視界に飛び込んでくるその姿に一瞬で体温が上がるのがわかる
シルク‥なのか?サテンのような生地の白いキャミソールに同じ素材のショートパンツ
ゆるっとしたまた同素材の羽織を身につけている
ゆるく羽織ったカーディガンからは華奢なキャミソールの紐がチラリとみえている
そしてキャミソールには収まりきらないふっくらとした谷間
ショートパンツからは相変わらず白くてすらりとした長い足
お風呂上がりの濡れた髪と火照った顔が相まって果てしなくえろい‥
てっきりかわいいふわふわのパジャマを着てくるもんだと思ってたから
今すぐに雑誌の表紙飾れるレベルだわ‥
『菅原さん?大丈夫ですか?』
花澄ちゃんの声で我にかえる
「大丈夫!お‥俺もお風呂入ってくるかな!今日こそ先に寝ちゃってていいからね?」
ガバッと机から立ち上がって徐に自分のパジャマを掴んで部屋をでる
あのパジャマ姿は反則すぎる
出来るだけ思い出さないように、いらない考えが浮かばないように急いでシャワーを浴びる
今日は疲れただろうしきっと寝てるんだろうな
部屋に戻って彼女が寝ていると思うだけで幸せな気分になる
髪まで乾かして部屋に戻ると案の定すやすやと気持ちよさそうに寝ている
「おやすみ」
そして俺もベッドに大の字になって寝転ぶ
は〜疲れた!
今日はさすがに間違えてベッドに入ってくる事はないだろうな‥
残念
そんな事を思っているうちにあっという間に睡魔がやってくる
ん‥?なんかまたもぞもぞとベッドに入ってくる気配を感じる
「っ!?!花澄ちゃんっ!」
嘘だろ?まじでこの子はっ‥
「2度目はさすがに‥誘ってるのかな?」
華奢なその身体をギュッと抱きしめて
わざと耳元で話しかける
耳にかかる吐息にビクンと身体が跳ねる
「やっぱり‥耳‥弱いんだ?可愛い‥」
まだ寝惚けているのか状況が把握出来ていない彼女にさらに追い打ちをかける
「耳弱いって事、俺しか知らない?」
また敏感な身体は俺の言葉に、吐息に反応する
『んぅっ‥だいちっ‥?』
可愛い声が漏れる
ん?まさか大地と勘違いしてる?
え、この状況で他の男の名前呼んじゃうの?
自分の中で何かがプツっと切れた気がした