第9章 *合宿 止まらない気持ち
菅原side
みんなでご飯を食べて家に帰って来た
すっげぇうまそうにご飯食べてるのも可愛いし
俺の家族とも楽しそうに笑って話している姿にますます惹かれていく
本当にいい子だし、老若男女誰にでも好かれるから
勿論俺の両親も花澄ちゃんの事すっげー気に入ってる
俺が1人の時に母ちゃんが耳打ちしにきて
「あーんなに素直で可愛くて優しくていい子お母さん他に知らないよ?!頑張ってゲットしなさいよ!孝支のお嫁さんできてくれたらもう嬉しいわ〜!」と言ってくるくらいだ
なんか‥ちょっと将来結婚したら‥とか随分先のこと想像しちゃったよ
まだ付き合ってもないのに
どんどんと好きが増していくばかりだ
「じゃ、俺の部屋に荷物置きに行こっか?」
『はい!』
家族はみんなもうお風呂に入ったみたいだから
あとは俺と花澄ちゃんだけだ
疲れてるだろうし、先にお風呂に入らせてあげたくて
やる事あるからと嘘をつく
制服を脱ぎながら近づいて行くと、ベッドの方をみながらほんのり顔を赤くしている花澄ちゃん
今朝の事思い出してんだろうな‥分かりやすくて可愛い
『なっなんでもありませんっ!シャワーお先に頂きますっ!』
目が泳いでいて声も裏返っている
相変わらず嘘つくのも下手で可愛い
「ふふっ‥はいはい、いってらっしゃい」
パジャマを抱えてお風呂場へと向かう花澄ちゃんに手をふって
まだまだ先の提出物のノートを取り出す
机に向かっているとだんだんと睡魔がやってくる
今日は久しぶりにセッターでがっつり試合したしな‥俺も疲れてんだな‥
夢か現実か‥
なんだか花澄ちゃんの声が聞こえる気がする
それでもまだ俺は夢の中
可愛い声だな‥こんな声で毎朝起こしてもらえたら幸せだろうな‥
『スガさ〜ん!起きてくださ〜い!』
いきなり耳元で花澄ちゃんの大きな声が聞こえて飛び起きる
「ぅわっ!ビックリした!俺寝ちゃってた?!」
慌てて目を開けると目の前には花澄ちゃんの姿‥が刺激的すぎて‥
好きな子のパジャマ姿ってだけでクるのに‥この子は一体どこまで俺を夢中にさせたら気が済むんだろうか‥?
気が遠くなりそうになる
絶対他のやつらにはこの姿みせたくないわ‥