第9章 *合宿 止まらない気持ち
「俺もめっちゃ我慢したんだからね‥?これは花澄ちゃんがわるい‥」
直接耳に流れ込んでくるような感覚に耳がじんじんとしてきて
じわりと涙がたまる
「ここも‥大地は触ったことあるの‥?」
『っぁ‥スガさんっ‥?寝惚けてますかっ‥?』
大きな手が
やわやわと私の胸を包み込んで
長い指が先端をかすめる
『ひゃぁっ?!なに‥』
初めての感覚にお腹の奥がキュンとしてむずむずする
「へぇ‥耳だけじゃなくってここもこんなに敏感なんだ?」
いつも聞いている声のはずなのに
いつもより少し低めな声で 直接耳元で話されるとなんだか変な感じっ‥
先程かすめた指先が
次はくるくると円を描くように先端を弄ぶ
身体が反応して
抑えようとするのに声が漏れる
『やぁ‥すがさ‥んっ とまってくださ‥なんだか身体おかしっ‥』
何とか話しかけるけれど指の動きは止まらない
「やっば‥やわらかっ‥ずっと触ってみたかった‥」
両手で刺激を与えられて 呼吸が乱れて息が上がってくる
『ゃっ‥だめっ‥』
これ以上はおかしくなっちゃいそうで菅原さんの両手を掴むと
ようやく手の動きが止まってホッとする
「‥これ以上は俺も止められない気がするからやめてあげる‥でも次、俺のベッドに入って来た時は覚悟しててね?」
『ごっごめんなさ‥きをつけます‥』
「ちなみにさ‥ここ、大地も触った事あるの‥?」
やわやわと手が動く
『はぁっ‥ん‥ない‥ないですっ』
息がうまく出来ないからすらすらと言葉がでてこない
「良かった‥俺だけがこんな可愛い花澄ちゃん知っときたいからさ‥誰にも触らせないでね?」
先程までくるくると先端を弄んでいた長い指がギュッと先端を摘むから小さく悲鳴をあげる
『ひゃぁっ』
ビクンッと大きく身体が跳ねる
「まじかよ‥敏感すぎる‥約束だからね?俺以外に触らせたらお仕置きだよ?わかった?」
声のトーンがさらに低くなる
あの温厚な菅原さんを怒らせてしまったかもしれないと思って慌てて返事する
『はっ‥はい!約束!』
コクコクと頷くと
やっといつもの優しい声が聞こえる
「良い子」