第8章 *新しいチーム 始動
町内会チームの人たちが帰って
体育館に戻る
「‥とにかくっ レシーブだ!それができなきゃ始まんねぇ 明日からみっちりやるからな!」
「「あざしたー!」」
「おう ストレッチサボんなよ」
みんながストレッチをして、夜も遅くなってしまったので急いで片付けをする
窓も全て閉めてみんなの元へ帰ってくると
東峰さんと日向君がお話しをしている
「あっでも俺は‥レギュラーに戻してもらえたらの話だけど‥」
おずおずと自信なさそうに東峰さんが答える
これが東峰さんの通常運転だ
『東峰さんっ!戻ってきてくれてありがとうございますっ!』
ギュウッと東峰さんに抱きつく
「っ!花澄ちゃんも何回も来てくれてありがとうな‥心配かけてごめん‥それで‥そろそろ離してもらえるかな‥その‥周りの視線が怖い」
『?』
パッと東峰さんから手を離すと菅原さんと大地がやってくる
「‥旭はでっかいクセにホント気は小さいな〜」
「ちゃんとお前も復活したな スガ 」
イシシ‥と笑う大地にぺこりと菅原さんが頭を下げる
「‥うじうじくよくよいじいじしててすみませんでした」
「そこまで言ってない」と大地が苦笑いする
「頼れる西谷も戻って来たし!」
「オス!」
大地の後ろからバッと夕も顔を出す
「でも花澄に怪我させたり 教頭突き飛ばしたらするのは二度と無しね?」
「その件はっ!ほんっとーに花澄ごめん!」
『へっ?!いいよいいよー!あれは私も悪かったし!もう何回も謝ってもらったしね?』
「花澄‥」と両手を広げて近付いてくるけど
ひょいっと首根っこを龍に掴まれている
「あ あと名ばかりのへなちょこWSも戻って来てたな そういえば」
大地がちらりと東峰さんの方を見ながら言うから
東峰さんが遠い目をしている
「じゃあ一発シメてとっとと上がれー」
烏養さんの一言でわらわらとみんなが集まって円陣を組む
「烏野ファイっ」
「「「「オース!!」」」」
ついに
みんな戻って来た
新しいチームの始動だっ!
烏養さんと武田先生が声を合わせて答える
「さて‥次は‥」
『合宿ですね!』
「だな」 「ですね」
「頑張ろうね」 『はいっ!』
潔子さんとハイタッチをして体育館を後にする