第8章 *新しいチーム 始動
リビングへ行くと昨日タイマーをセットしておいたご飯が炊き上がったところだった
『じゃあ私、おにぎりと卵焼きとお味噌汁作りますね!』
「うぉ〜テンションあがる!サンキュな!俺は顔洗って着替えてくるわ!」
ジュージューとだし巻き卵を焼いていると菅原さんのお父さんと弟くんも降りてきた
「うわ〜いい香りだね〜朝ごはんまでありがとうね」
相変わらず優しそうなお父さんだ
暫くするとお母さんも起きてきて、みんなで食卓を囲む
「「「いただきまーす!」」」
『いただきますっ!』
「あ〜やっぱり美味しいわ〜朝ごはんまでお言葉に甘えちゃってごめんなさいね?」
『いえいえっ!お泊まりさせてもらったので!こちらこそありがとうございます!』
「もう本当に可愛いわ!お料理も本当上手でいい子だしっ!お嫁さんにきて欲しいわ〜!孝支はどうかしらっ?」
お嫁さんの言葉にポッと頬が赤くなる
「母ちゃ〜ん!またそうやって花澄ちゃんを困らせないで!」
返答に困っていると菅原さんがやれやれと間に入ってくれる
「だって〜うちは男ばっかでしょ〜?こんな可愛い子きて欲しいって思うのよ!あ、そうそう!もし良かったら今日だけじゃなくて、お兄さん帰ってくるまでうちに泊まっていかない?!」
『えっっ!でもそれはさすがにご迷惑じゃ‥?』
そんなに毎日泊めてもらうのも申し訳ないし‥と思っているとお父さんや菅原さんまでもそれはいい考えだ!と同意してくれている
「ご飯作ってもらうんだからそれくらいさせてよ〜!うちは花澄ちゃんきてくれた方が賑やかで楽しいわ!お兄さんには私から電話するから‥どう?」
菅原さんによく似た爽やかな笑顔
『私は‥とっても嬉しいです!では‥お願いしてもいいですか?』
その瞬間皆が万歳してくれて、なんて素敵な家族なんだろうと微笑ましくなった
「このあとお父さんが会社行くついでに送っていくわね!それでまた部活終わったら迎えに行くから、一度お家に帰ってお泊まりの準備してきてくれるかしら?」
『わわっ!何から何までありがとうございます!宜しくお願いします!』
そうして私はお兄ちゃんが帰ってくるまでの数日間
菅原さんのお家にお泊まりさせてもらう事になった
ご飯を食べて、準備をしたら家まで一度送ってもらう