第8章 *新しいチーム 始動
菅原side
待ってるって言ってたし、これは早く行ってあげないとな
いつもより乱雑に髪を乾かして
花澄ちゃんの待つ俺の部屋へと足を早める
あんなに眠そうだし寝てるかもだけどな‥そーっと扉を開けると、布団の上に正座して俺のことを待ってる花澄ちゃんがふにゃりと笑う
『おかえりなさい』
めちゃくちゃ眠そうな目してるけど、俺が来たからか嬉しそうで可愛い
なんか子犬みてーだな
いつも高い位置に結ばれている髪の毛はおろされていて
眠たそうな顔が幼さを増していて可愛い
「おまたせ?ただいま」
いつものように頭を撫でると気持ち良さそうに目を閉じている
もう眠気が限界なんだろな
可愛くてついつい微笑んでしまう
「さ、夜も遅くなっちゃったし寝よっか?」
するとすぐに頷くと思っていたのにふるふると顔を横にふっている
『まだ‥ねたくないです‥スガさんとおしゃべりいっぱいしたい‥です』
今にも閉じてしまいそうなとろんとした瞼を擦りながら一生懸命見上げてくる
こんな可愛いワガママいくらでも聞いてやりたくなるな
ぽんぽんと頭を撫でながら諭すように話しかける
「うんうん‥俺もいっぱい花澄ちゃんと話したいよ?だからお布団に入って寝ころびながら話すのはどう?」
『!はい!そうします!』
嬉しそうに俺のベッドの横にひいてある布団にコテンと寝転んでニコニコとしている
俺も自分のベッドの端に寝転んで、下に寝転んでいる花澄ちゃんを見ながら部活のことや色んなことを話して笑い合う
幸せすぎる時間が流れる
そのうち限界がきたのかだんだんと返事が遅くなり、ついにすーすーという規則正しい寝息が聞こえてきた
寝たくないって、ほんと子供のワガママみたいで可愛かったな
幸せそうに眠る寝顔をみて何ともいえない幸せな気持ちになる
あー今日はめちゃくちゃしあわせな一日だったな
暫くするとだんだんと俺の瞼も重たくなってくる
部活、今日もハードだったしな‥勿体無いけど寝るか‥
「おやすみ」
深夜、眠りも深くなった頃
ゴソゴソと布団が動く感覚がしてうっすらと目を開ける
なんだ‥?
次の瞬間
布団を捲られたと思ったらぽふんっと隣に誰かが寝転んだ
いや‥誰かって花澄ちゃんしかいないよね?!