第8章 *新しいチーム 始動
菅原side
いらぬ妄想を頭の中から払いのけて、ドアをほんの少し開いてその隙間から急いで持ってきたパジャマを差し出す
「これ‥俺のだけど良かったら着てもらっていい?母ちゃんもう寝ちゃっててパジャマ借りれなくって」
『スガさんすみませんっ!助かります〜!ありがとうございます!』
無事にパジャマを渡した後はいつ花澄ちゃんが部屋にやってくるかとドキドキしてもう何も考えられない
俺の服を着た
お風呂上がりの花澄ちゃんが
俺の部屋にやってくる
これ相当やばくない?
俺の身体、頼むから反応するなよ‥
ベッドの上でなぜか正座をしながら花澄ちゃんが部屋にやってくるのを待つ
短くも長くも感じられる時間が過ぎて
静かな部屋にノックの音が響く
コンコン
ドキッとしながらもいつも通り
どうぞー!と何も気にしてないふりをして返事をする
『お邪魔しますっ!』
「どうぞどうぞ〜!散らかってるけどね!それにしても母ちゃんも強引でごめんな〜!」
パッと振り向いた途端あまりの刺激的な見た目に身体が硬直してしまう
お風呂あがりで上気した頬
慌てて出てきたのか髪の毛は濡れたままで水が滴りおちている
それだけでも相当俺には刺激的なのに
彼女は俺のTシャツを一枚身につけているだけだった
俺にはぴったりなTシャツも小柄な花澄ちゃんが着るとミニワンピースのようになっている
そしてTシャツの裾からは柔らかそうな太もも
すらりとした白くて綺麗な足が露出している
これってまさに‥
彼シャツじゃん‥さすがの俺も我慢できる自信なくなってきた
「あれ‥俺、ショートパンツ渡してたよね?」
『お洋服ありがとうございました!ショートパンツなんですけど、私にはどうしても大きくってずり落ちて来ちゃって‥スガさんのTシャツおっきくって、ワンピースみたいに隠れるからTシャツだけお借りしました!!』
そういうとぺこっと深く頭を下げる
その瞬間いつもの花澄ちゃんの甘い香りと俺がいつも使っているシャンプーの香りがふわっと混ざって香る
これはまじでやばいっ‥
自身が固く、熱を持ち始めているのに気付き慌てて目を逸らした
これ以上見てたらもう無理だ
見た目と香りの刺激で俺はもう理性がとんでしまいそうだった