第8章 *新しいチーム 始動
菅原side
申し訳なさそうに尋ねる花澄ちゃんに母ちゃんは嬉しそうに答える
「当たり前よ〜!決まりね!そうと決まったらお風呂入ってらっしゃい!部屋は孝支の部屋にお布団用意するわね!孝支、手を出すんじゃないわよ?!」
そっか‥そうだよな‥
両親の寝室に泊まるわけにも行かないし、それこそ弟の部屋に泊まるのも変だし‥
って事は今日俺の部屋で花澄ちゃん寝んの?!
俺の理性大丈夫か?!
一瞬のうちにいろんな思考が駆け巡る
「はっ?!出さねーし!てか花澄ちゃん本当にいいの‥?うちの母ちゃんが強引に誘ってごめんな?」
『私は夜1人で寝るの苦手なのでとっても嬉しいです!皆さんが良ければお願いします!』
まさかの展開にテンションがめちゃくちゃ上がる
今から花澄ちゃんはお風呂に入るみたいだから俺はその間に慌てて自分の部屋に戻って部屋を片付ける
好きな子が自分の部屋に入るんだから、綺麗にしときたい
がっかりしてほしくない
片付けをしながらも、今自分の家で花澄ちゃんがお風呂に入ってるんだと思うとつい思考がそっちにばかりいってしまう
想像しては手が止まる
その後に親父が布団を持って来て俺のベッドの横に敷いてくれた
ここに花澄ちゃんが寝るんだ‥ゴクリと唾を飲み込んだ時だった
コンコンと自室の扉を叩く音がする
「兄ちゃん‥」
「おー!どうした?」
扉を開くと、また顔を真っ赤にさせた弟が立っていた
「花澄さん、パジャマがないらしいから貸して欲しいって‥」
顔が真っ赤な理由はこれか
もしかして下着姿みたの‥?
そ、そんな下着姿ではでてこないよな‥うん‥さすがの花澄ちゃんもそこまで無防備じゃないよな
母親に聞いてみようかと思ってメールしてみるけど、もう寝てしまったようで返信がこない
ちょっと大きいだろうけど俺の服を渡すか‥と慌ててパジャマを探す
俺の服をお風呂上がりの花澄ちゃんが着るのか‥早く渡してあげなきゃいけないのに俺の思考はすぐにとんでいきそうになる
白のTシャツと、普通のズボンだと長すぎるだろうからショートパンツを持って風呂場へと向かう
風呂場の前に立つ
このドアの向こうにはお風呂あがりの花澄ちゃんが‥