第8章 *新しいチーム 始動
菅原side
「まじ?!めっちゃ楽しみ〜!俺運ぶの手伝うね!」
弟と一緒に食卓へと次々にご飯を並べていく
『有難うございます!弟くんもありがとう!やっぱりみんな背が高いんだね〜!』
俺の弟を見上げてニコニコと可愛い笑顔を向けている
確かに俺の家族は皆んな背が高い
弟も中学生だけど随分身長が高くなって俺に近付いてきている気がする
それにしても、その笑顔
中学生には刺激が強すぎませんかね花澄ちゃん
「っ‥!どういたしまして‥」
案の定、すぐに赤くなった顔を見られないように
プイッと向こうを向いてしまった
弟よ‥その気持ち本当によく分かるぞ
この笑顔まじで反則級だからな〜
食卓に全ての料理が並び皆んな席に着く
「「「いただきまーす!」」」
一口食べて思わずうますぎて口いっぱいに麻婆豆腐をかきこむ
「うっっま!何これお店だせるレベルじゃん?!」
お世辞でもなんでもなくて、まじでめちゃくちゃうまい!
みんな思っていたことは同じだったようでそれぞれが感想を口にする
そんな俺らを見てホッとしたのかふにゃふにゃの笑顔になって喜ぶ姿がまた可愛いのなんのって
いつも賑やかな食卓だけど、今日はさらに賑やかでめちゃくちゃ楽しかった
その後もみんなでワイワイと言いながらご飯を食べた
あっという間にお皿は空になる
『今日は本当に有難うございました!私の兄が出張で暫くいないので1人のご飯寂しいなって思ってたんですけど、みなさんとワイワイご飯が食べれてとっても楽しかったです!』
「え!そうよね、出張でいないって事はこんな可愛い子が家で1人って事よね?!花澄ちゃんうちに泊まっていきなさい!」
は?!!お泊まり?!
なにそれ‥母ちゃんナイスすぎるだろ‥
まさかの展開にまた心臓の音が周りに聞こえてしまいそうなくらいドキドキする
『ええっ?!そんな、有難いですけど突然ご迷惑でしょうし‥』
突然の事に少し困った様子の花澄ちゃん
しかし、母ちゃんと親父のひとおしもあって
『本当にお言葉に甘えていいんでしょうか‥?』
おずおずと聞いてくるその言葉を聞いた途端に心の中でガッツポーズをする
めちゃくちゃ美味しい手料理食べれた上に、まだ一緒にいられるなんて
俺やっぱり今日誕生日かもしれない