第8章 *新しいチーム 始動
菅原side
すやすやと俺に寄りかかって寝ている可愛い姿をずっと見ていたかったけれど家に着いてしまったので仕方なく花澄ちゃんを揺すり起こす
「ただいま〜」
俺に続いて入ってくる
『お邪魔しますっ!』
その途端バタバタと大きな音がして母親がやってきた
これは嫌な予感‥
母ちゃん話しだすと止まらねーんだよな
案の定興奮した母ちゃんはマシンガンのように話しだす
そろそろ止めようとした時に俺の弟がとめにやってきた
ナイス!
『初めまして!こちらこそいつも菅原さんにはとってもお世話になっています!弟くんもこんばんは!』
初めてみる可愛い花澄ちゃんに驚いたのか一瞬目を見開いて、そのまま頭を下げて行ってしまった
兄ちゃんも一目惚れしたもんな〜気持ちは分かるけど
兄弟でライバルは勘弁してほしいもんだ
「そうよね!私ったら嬉しくてつい!さ!入って入って〜!」
2人で話していると父親に背中をそっと押される
「さ、いつまでも玄関で話してるのもなんだし リビングへどうぞ〜!」
本当に嬉しそうな顔をして母ちゃんが話しかける
「学校と部活で疲れてるのに本当にごめんなさいね。とっても助かるわ〜有難う!良かったらこのエプロン使ってね!」
『わ〜!可愛いエプロン!有難うございます!』
制服姿に、薄いピンクのエプロンを手際よくさっとつける
え、なにこれ可愛すぎません?結婚したら毎日こんな可愛い姿みれんの?やばくない?
去年の合宿の時も全く同じ事を考えていた事を思い出して1人苦笑いする
「俺、とりあえず着替えてくるから何か手伝える事があったら言ってね?」
『はい!有難うございます!』
もちろん俺だけに作ってるわけじゃないけど、俺の家で、俺の大好物を花澄ちゃんが作ってくれてると思うと心臓が痛いくらいにドキドキする
「落ち着け俺‥」
気持ちを落ち着かせながら着替えを済ませてリビングへと顔を出すとめちゃくちゃいい香りが漂ってくる
「めっちゃいい匂い〜」キッチンへと顔を出すと
『もうすぐ出来ますよ!』
と腕まくりしながらニコッとする
弟と出来上がった料理を食卓へ運んでいく
彩りも香りも良くて涎がでそうだった
ほんと信じられる?こんな可愛い子がこんな料理作れるなんて