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ハイキュー 俺の気持ちに気付いて【R18】

第8章 *新しいチーム 始動


弟くんが菅原さんに話に行ってくれて暫くすると、脱衣所のドアがほんの少しだけ開いて 
その隙間からそっと服が差し出される


「これ‥俺のだけど良かったら着てもらっていい?母ちゃんもう寝ちゃっててパジャマ借りれなくって」


申し訳なさそうな菅原さんの声が聞こえる


『スガさんすみませんっ!助かります〜!ありがとうございます!』


菅原さんから受けとったTシャツとショートパンツを身につける


『わ‥これウエストゴムだからずり落ちちゃうや‥』


ショートパンツのウエストがゴムだからとめることも出来ず、どう頑張ってもストンとずり落ちてしまう


『まぁTシャツで隠れてるからいっか‥』


ショートパンツを履く事を諦めて、Tシャツ一枚だけを身につけて
お布団を用意してくれたと言っていた菅原さんの部屋へ向かう


コンコン


部屋をノックすると どうぞー!と中から菅原さんの声が聞こえる


『お邪魔しますっ!』


「どうぞどうぞ〜!散らかってるけどね!それにしても母ちゃんも強引でごめんな〜!」


そう言いながら振り向いた菅原さんがピタッと固まった

『?スガさん?どうしました?』

両手で顔を覆って菅原さんが下を向く


「あれ‥俺、ショートパンツ渡してたよね?」


『お洋服ありがとうございました!ショートパンツなんですけど、私にはどうしても大きくってずり落ちて来ちゃって‥スガさんのTシャツおっきくって、ワンピースみたいに隠れるからTシャツだけお借りしました!』


深く頭を下げると、また菅原さんがどこか違う方向をみながら答える


「そっ、そっか‥!でもちょっと待ってね‥そのままじゃ俺が持たないかもだから‥」


『もたない‥?』


ゴソゴソと菅原さんがクローゼットの中を漁っている


「あったあった!これならウエストに紐が入ってるから結べるんじゃないかな?」

相変わらずこちらを向かないまま、スエットのパンツを渡してくれる

『有難うございます!』

菅原さんは向こうを向いているし、その場でパッと履いてみる

相変わらずぶかぶかだけど、ウエストの部分でギューっと紐を結ぶとなんとかずり落ちずにとまってくれた


『いけました〜!有難うございます!』


「まじ!良かった良かった〜!」


やっと菅原さんがこちらをむく


「っ!これはこれでやべーかも‥」
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