第8章 *新しいチーム 始動
おそるおそる問いかけると
「当たり前よ〜!決まりね!そうと決まったらお風呂入ってらっしゃい!部屋は孝支の部屋にお布団用意するわね!孝支、手を出すんじゃないわよ?!」
「はっ?!出さねーし!!てか花澄ちゃん本当にいいの‥?うちの母ちゃんが強引に誘ってごめんな?」
『私は夜1人で寝るの苦手なのでとっても嬉しいです!皆さんが良ければお願いします!』
深く頭を下げる
「私もこんな可愛い女の子を1人で家に居させるのは心配だから泊まってくれて嬉しいわ〜!さ!疲れたでしょ!お風呂に案内するわね!」
『ありがとうございます!ではお言葉に甘えて、みなさん宜しくお願いします!』
「ほらほらっ!夜も遅いし早く入ってらっしゃい!」
お風呂場へ案内してもらう
「私がいつか旅行用にと思ってコンビニで買ってた新しい下着があるから良かったらこれ使ってね!」
脱衣所にはタオルと新しいショーツ、キャミソールが置いてあった
『わざわざすみませんっ!また買ってお返しします!ありがとうございます!』
「いいのよ〜そんなの!夜ご飯作ってくれたお礼にもならないけどもらっちゃって〜!じゃあ私は寝るから何かあったら孝支に言ってね?」
そういうとお母さんは脱衣所を出て行った
お言葉に甘えてお風呂に入らせてもらう
まさか初めてお邪魔する菅原さんのお家にお泊まりする事になるとは思わなかったけど、なんだかお泊まりってワクワクする
そんなことを考えながら頭を洗う
次には菅原さんも、お父さんも入るだろうし急いで身体も洗ってお風呂から上がる
お母さんが用意してくれたショーツとキャミソールを身につけたところでふと気がつく
お母さん、下着は用意してくれてたけどパジャマがないっ?!
パジャマの事はすっかり頭から抜け落ちていた
どうしようかと焦って、助けを求めるべく脱衣所の扉をそっと開ける
『誰か‥いませんか‥?』
「っっ!!どうしましたか‥?」
偶然前を通りかかった弟くんと目が合った
突然私が出て来てびっくりしたからか、顔から火が出そうなくらいお顔が真っ赤になっていた
『突然ごめんなさいっ!あの‥パジャマがなくって、何か貸してもらえないかな?』
向こうを向いてしまった弟くんに話しかける
「兄ちゃんに聞いて来ます‥」