第8章 *新しいチーム 始動
「まじ?!めっちゃ楽しみ〜!!俺運ぶの手伝うね!」
時間もなかったしパッと作れるものにして、麻婆豆腐、カニ玉あんかけ、中華スープを作り上げると菅原さんと弟くんが一緒に運んでくれる
『有難うございます!弟くんもありがとう!やっぱりみんな背が高いんだね〜!』
菅原さんはもちろんだけど、お父さんもお母さんも背が高くてすらっとしてて素敵だった
弟くんも中学生だけど、私よりも全然背が高い
「っ‥!どういたしまして‥」
プイッと向こうを向いてしまった
本当に照れ屋さんなんだなとついふふっと笑みが溢れる
食卓に私の作った料理が並ぶ
「「「いただきまーす!」」」
みんながそれぞれご飯を口にする
お口に合えばいいけど‥ドキドキとしていると
「うっっま!何これお店だせるレベルじゃん?!」
菅原さんがハムスターみたいに麻婆豆腐を口いっぱいに頬張っている
「本当に美味しいわ!」
「うんうん!すっごい美味しいよ!」
「んまい‥」
とそれぞれが目をキラキラさせて食べてくれた
『わ〜良かったです〜!お口に合うかどうか心配だったのでそう言ってもらえて嬉しいです!私も一緒にご飯食べさせてもらってありがとうございます!』
「こちらこそ本当に感謝しかないのよ〜ありがとうねっ!」
お母さんがそう言ってくれて私も箸を進める
その後もみんなでワイワイと言いながらご飯を食べた
いつもはお兄ちゃんと2人か、1人で夜ご飯を食べることも多いから
賑やかでとっても楽しい夜ご飯だった
あっという間にお皿が空になる
『今日は本当に有難うございました!私の兄が出張で暫くいないので1人のご飯寂しいなって思ってたんですけど、みなさんとワイワイご飯が食べれてとっても楽しかったです!』
お礼を言うとお母さんがビックリした顔で
「え!!そうよね、出張でいないって事はこんな可愛い子が家で1人って事よね?!花澄ちゃん、うちに泊まっていきなさい!」
『ええっ?!そんな、有難いですけど突然ご迷惑でしょうし‥』
「迷惑だなんてとんでもない!心配だし是非泊まって行って欲しいの!どうかしら‥?」
「うんうん、それがいいんじゃないかな?」
菅原さんのお父さんまでも頷きながら同意してくれている
『本当にお言葉に甘えていいんでしょうか‥?』