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イケメン戦国 書き散らかした妄想

第8章 恋慕1 恋の暴走【家康】R18


「あんたが、信長様のものだってわかってる。だけど……抑えられない」

呟くように言った家康の両手が名無しの頬を包む。

それはとても熱い。

触れられた名無しの肌も熱を帯びる。

名無しの胸の奥も熱くなる。

(家康は何を考えてるの?私のこと…好きなの…?でも…そんなの絶対にだめ)

名無しはきゅっと眉を寄せ、家康の手から逃れるように顔をそむけた。

(俺の思いは届かない?やっぱり俺を拒否するのか…。それでも名無しを…俺のものにしたい)

「……拒まれてもいい。俺のこと…嫌いでもあんたが欲しい」

家康の瞳に鋭い光が戻り、頬に触れていた手が胸元へ滑り落ちた。

襦袢の上から名無しの胸をまさぐる。

縛られた名無しは首を横に振っていやいやをするだけ。

「そんな抵抗無駄」

家康は名無しの襦袢の衿元をぐいっと開いた。

一際白くなる肌、形の良い膨らみがこぼれる。

「すごく可愛い…」

家康は両手を伸ばし、細く長い指をふたつの柔丘にやわやわと食い込ませた。

感触を楽しみながら、名無しの首筋に口づける。

「んっ……あぁっ」

口づけられた肌がゾクゾクと疼き名無しは身を捩らせた。

唇から漏れる声が先ほどまでと違う。

艶と、甘さを含んでいる。

(家康がこんなことするなんて)

いつも天邪鬼で、ぶっきらぼうで、意地悪で…。

それでいて本当は凄く優しくて、強くて、誰より努力しているのも知ってる。

(信じられない。そんなわけない。ずっと私のことを考えていたなんて夢にも思わなかった…)

名無しは熱に浮かされたように潤んでくる目で家康を見つめた。

(普段は誰より冷静で全然表情を崩さないのに、今は理性を抑えられず、私にこんなことをしてる……)

ちゅっ…

「んんっ……」

耳元の敏感な場所に口づけられ、名無しは頬を染め、目をぎゅっと閉じて俯いた。

「縛られて、無理やりされてるのに、感じてるの?」

意地悪な声色の家康に名無しはぶんぶんと強く首を横に振る。

「嘘つき。見ればわかる」

家康は名無しの耳に舌を這わせる。
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