第6章 五色の夜 安土城編5 【三成】R18
至る所に口づけを落とされ肌を舐められる。
その愛撫も、初めてだった前回とは全く違っていて、着実に私を溶かしていく。
三成君の手が私の脚を割り、その間に指を滑り込ませた。
クチュ…クチュ…
「あぁ…良かった…濡れている。名無し様が感じて下さって嬉しいです」
三成君が浮かべた笑みは天使だけど、色香を纏ってどこか妖艶にも見えた。
クチュリ……
「うぅっ…」
私の蜜壺に三成君の指が挿れられ、内側からの刺激が体全体を貫く。
「やぁあ…ぁん…」
指をゆっくり抜き差しされるたびに、ビクビク身体が跳ねてしまう。
更に花弁に口づけられ小さな蕾を舌先でそっと刺激され続けると
「はぁぅ…ん…ぁぁ…だめぇ…」
たまらず私は褥の敷布を掴んで身をよじる。
三成君は片手を私の胸に伸ばし、その先端までも刺激し始めた。
「あんっ…!いやぁぁあ……」
大きな快楽に私は陥落させられ、背中を大きく反らせながら達してしまった。
「…はぁ…はぁ…」
一気に脱力した私の耳に口づけながら三成君は切なく囁く。
「名無し様、達する姿も愛らしい…ますます興奮します。どうか挿れてもいいでしょうか…」
私がこくんと頷くと、彼はまた天使かつ妖艶に微笑んだ。
三成君との夜は、ピュアと妖艶、相反するようなものが共存する不思議なものだった。
真っ直ぐで純粋な思いをぶつけてきた彼なのに、たぶん自覚なく色香が匂い立って、それがどんどん増していって、果てには妖艶…。
知らなかった一面に翻弄された。
切ない声で名前を呼ばれながら、固く脈打つ彼自身が何度も何度も私の奥を突いて、甘い痺れに貫かれ続け、いつしかお互いに絶頂を迎えた…。
「こうして名無し様を抱きしめていると心が満たされます…」
着物をきて、帰り支度をすませた私を後ろから抱きしめながら三成君は言った。
「ひとつ謝らなければなりません」
「?」
「名無し様は最初に何か言おうとしましたね。なのに先に私の思いを口にし、あえて貴女の情に訴えた。貴女に言わせなかった。私は卑怯者ですね」
「…」
「…申し訳ありません…。それだけ強く名無し様と過ごしたかったのです…」
「ううん…」
私は微笑んで首を横に振った。