第25章 貴女を意のままに4 【三成】R18
それでも十分な快感が伴い、抜き差しするごとに三成自身の質量がぐんぐんと増していく。
下腹部に納められたモノの圧迫感に、最初は首を仰け反らせて耐えていた名無しだが、次第にそれは甘い快感となって背筋から脳へと駆け抜けていった。
「ああっ…ん!はぁっ!んぁ!」
嬌声を上げながら身悶え、無意識にキュッと脚に力が入り腰が揺れる。
彼女の膣壁も締まって、突き上げる屹立をきゅうきゅうと絞りあげていった。
「くっ…」
乱れた三成の吐息も、
引き締まった身体に浮かんだ汗も、
切なく眉を寄せて快感を堪能する表情も、
(何て色っぽいんだろう…)
匂い立つような色気を纏う恋人の姿に名無しはさらに心を奪われ、両手を伸ばして愛しい背中をかき抱く。
その行動は三成の熱情を一層高める。
「名無し様…愛しています…」
「三成くんっ…私も…愛してる…」
もっと奥へ…
引き込まれるように挿入を深めていくと、あまりにも甘美で稲妻のように激しい快感が二人を貫き続ける。
やがて互いに極致に達し、全身が恍惚に包まれて、意識も思考もとろとろと溶けていった。
翌朝
目が覚めてからも名無しはしばらく身体を起こせないでいた。
微熱があり、全身が怠くて重い。
無理をさせてしまった自分のせいだと後悔する三成だが、
「大丈夫」
と名無しは微笑んで身支度を整え始めた。
今日は休んでいた方がいいと三成が言っても、織田軍世話役の仕事があるから、と聞き入れない。
「それではせめて…私に名無し様を背負って行かせてください」
「えっ、いいよ!悪いから…」
名無しは首を横に振った。
「悪くありません。名無し様ひとり背負うなど全く造作もないこと。どうか遠慮なさらぬよう」
「本当に、心配しなくて大丈夫だから」
気を遣わせたくないのか頑なな様子の名無しだが、ひと月前までは床に伏せっていたのだから、回復したとはいえ体力が戻り切ってはいないはず。
途中で倒れてしまわないか、無理がたたって後で体を壊してしまわないか、三成は心配だった。
(あの鈴があれば…)
意識を落としてから抱えて布団に運び、強制的に休ませてしまえるのに…