第25章 貴女を意のままに4 【三成】R18
(ああ……)
吸い寄せられるように伸ばした手は震えている。
指を広げてそっと双丘を包んだ。
(柔らかい…触り心地がいい…)
三成は欲望のままに揉みしだいてしまいたかったが、それを押し止めて優しさに徹した。
掌と指先を繊細に使い、ゆっくりと感触を堪能する。
傷つけたくないという優しさだったが、それに名無しは焦らされてしまい、小さく身悶えた。
やがて三成が親指と人差し指で、胸の尖端を転がしてから片方を唇に含むと、
「あっ…はぁっん」
望んだ刺激が与えられて名無しは大きく嬌声をあげる。
小さな実のような尖りが三成の口の中で、みるみる固く膨らみ立っていく。
彼女の反応を感じながら双丘を柔く寄せ、交互に口に含んで吸い上げる。
「いやぁ…ん…きもちいい…」
名無しはそこが弱いのか、三成の頭を両腕で抱えながらぴくぴくと身体を震わせていた。
漏れ続ける鼻にかかった声は甘さも艶も切なさを孕み、まるで至上の旋律のようで…。
それを聞きながら舐めて、吸い立てて、魅惑的な双丘への愛撫にひたすら溺れていった。
散々、堪能してから開放すると胸元の肌は薄紅色に色づいていた。
名無しはとろけそうな顔をして姿勢を保つのがやっとの様子。
三成が焦って上手く動かせない指先で彼女の寝間着の腰紐を解いていってもされるがまま。
しゅるりと布が滑り落ち、一糸まとわぬ姿にされた時にようやくハッとしたのか
「いやぁっ…」
と両手で胸元を隠した。
先程まで散々愛撫を受けていたのに今さら隠そうとする彼女が何だか可笑しくてかわいくて、三成は微笑みながらその手を剥がし、彼女の背中側に一纏めにして片手で封じた。
「やぁん……」
露わになった身体を隠す事もできなくて、いやいやと身じろぐ名無し。
三成の紫色の瞳は蝋燭の灯りに照らされると透明感が増して、ゾクッとするほど美しい。
焔を宿した2つの宝石に見入られていると、なぜか身体から力が抜けていき、三成が手を離しても抵抗できなくなっていた。
「名無し様…綺麗です…」
ずっと恋い焦がれてきた肌、愛しい身体。
意識を落とした時に、すべてを暴きたいという欲望を必死で我慢してきたけれど、ようやく目にすることができた。