第25章 貴女を意のままに4 【三成】R18
「んんっ…ふぅ…ぅ」
いつも眠る前にしていたものより激しい口づけ。
角度を変えながら、唇を合わせたり離したりしていると、やがて緩んだ名無しの口に舌を滑り込ませる。
啜ったり、歯列をなぞったり、彼女の舌を捕らえて絡ませたり、激しく口内をおかしていく。
片手で細腰を拘束するようにぐっと抱き寄せながら、もう片方の手で背中を撫で上げると、名無しはぴくんと身体を跳ねさせた。
「ふ…ん…んっ…」
鼻から抜けた嬌声が、三成の耳を甘くくすぐっていく。
くちゅ…くちゅ…
しばらく唇を貪ってから離すと、彼女は閉じていた目をゆっくりと開いて吐息を吐いた。
緩んで惚けた表情。
以前に彼女が言っていた『三成くんとキスすると気持ちよくて…頭がぼうっとなっちゃう…』という状況なのだろうと思うと嬉しかった。
「きす…気持ちいいですか?」
「もっとして…」
そう言いながら名無しは両腕を三成の首に回して抱きつき、自分から唇を合わせた。
「んんっ…」
突然の行動に驚いた三成は短く声を漏らす。
三成の髪に指を絡ませながら、名無しは自分から口づけを深めていく。
(名無し様が…こんなに大胆に…)
求めて欲しい
以前そう願ったのが叶った。
胸の中で燃え上がっている欲情に、彼女も自分の意志で呼応してくれている。
そしてさらに昂ぶっていくが、ふと冷静になった。
「どうか…嫌だったら言ってください…すぐに止めますから」
「三成くんが私にすることに…嫌なことなんて無いよ…」
その言葉にはっとする。
(ああ…もう煩わなくていいんだ…本物の恋仲になれたのだから…)
今まで彼女に触れた時はずっと理性と欲がせめぎ合い、葛藤し続けていた。
たくさん苦悩した。
だけど今はもう、堂々と欲に流されてもいい。
改めて嬉しさを噛み締めながら、片手を名無しの胸元へと滑らせていった。
寝間着越しに膨らみをなぞると、
「あんっ…!」
名無しは唇を離し、顎をそらして喘いだ。
(見たい…触れたい…)
強い衝動のままに、三成は彼女の衿元をぐいっと開いて、そのまま肩から落とした。
目に染みるような白い肌。
ふるりとこぼれた愛らしい2つの膨らみ。