第24章 貴女を意のままに3 【三成】R18
声や言葉、手の温かさに安心したようで、ふっと身体の力を緩めて目を閉じる。
「ふぅ…ああっ…ぁあん!!」
三成の指に導かれて…
快感の波に身を任せ…
繋いだ手をぎゅうっと掴みながら、やがて彼女は絶頂へ達した。
「名無し様…」
「はぁ…はぁ…」
一気に脱力して、ぐったりと動けない名無しの様子に、三成は言いようもない興奮を感じていた。
愛しい彼女の快感を意のままに支配して、
最後は指だけで絶頂まで導いて…。
後ろめたさはあるけれど、いけない事をしている背徳感で、なおさら高揚してしまう。
様々な感情がないまぜになりながらも、とにかく名無しが愛おしくて堪らない。
髪や背中を撫でながら、彼女の息が整うまで優しく抱きしめ続けた。
翌日、三成は内心ヒヤヒヤしながら朝を迎えた。
昨夜の興奮の余韻が、いつまでも冷めやらない。
それから…
鈴を鳴らした後の意識状態の間にした事は覚えていない筈だが、もし万が一昨日の事が彼女の記憶に残っていて、無理に身体を弄ばれたと傷ついたら…、
彼女に軽蔑されたら…。
そんな不安も浮かんでしまう。
けれど名無しの三成への態度は何ら普段と変わらなかった。
目が合うとにっこりと微笑み、屈託なく話をして、無邪気に笑って、外出する時はしっかりと手を繋ぐ。
接吻や、性的な行為を覚えていない様子なのはホッとしたが、自分の事を好きだと暗示をかけたのに、それも残っていないのだろうか?と、別の懸念が生まれる。
夜になり、意識を落としてから聞くと、やはり三成を好きだと彼女は言う。
暗示は生きているのを確認したが、翌日も依然として態度は変わらず、それが不思議だった。