第18章 託された花1 【謙信】R18
「愛らしいな…お前は…」
グッタリした身体を胸に受け止め、立ち上る名無しの香りを嗅ぎながら優しく髪に口づける。
それは桃にコクを加えたような甘い香り。
この上ないほど芳しく、吸い込むと美酒で酩酊したようにクラクラする。
「夕餉の時、幸村や佐助に色目を使っただろう?」
「そんな事してません‥‥」
「奴らの様子、明らかにおかしかった」
「‥‥‥‥」
謙信の両手が名無しの胸へと伸び、柔らかな双丘の形をむにゅむにゅと好きなように変えていく。
「今度は夕餉の席でこんな風にしてやろうか?」
「‥‥嫌です‥‥そんな‥‥」
名無しは必死に首を横に振る。
「見せつけてやればいい、お前は俺にこんな事をされるのが好きだって」
名無しの身体を布団に倒し、脚を大きく開かせてその間の花弁に舌を這わせた。
「ひぁっ‥‥あぁぅ‥!!‥」
最も敏感な箇所をざらりとした舌でねぶられ、唇で刺激される。
どうしたら悦くなるか、場所も加減も、彼女の全てを知り尽くした的確な口淫。
それに呼応して溢れる蜜も更に増え、ぴちゃぴちゃと淫靡な水音が響き続ける。
「っ‥‥…ふぁ……はあぁんっ」
名無しはあっという間に再び達してしまった。
目に涙を浮かべながら、甘く切ない声で懇願する。
「謙信さま‥‥どうかそんな事言わないで…私は…謙信さまのものです‥‥‥」
「そうだな。それをこの身体にもっと覚え込ませてやる」
既に謙信自身は痛い程に猛っていた。
それを名無しの秘裂にあてがい、数回擦り往復させる。
「あぁっ…」
それだけでも堪らず、名無しは肌を粟立たせながら謙信の首の後ろに両手を回し、自分から唇を求めた。
しばらく舌を絡ませ合い、唇を離すと潤んだ扇情的な瞳で謙信を見つめる。
「欲しいか?…」
こくんと頷いた名無し。