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イケメン戦国 書き散らかした妄想

第14章 一日奥方3 【三成】R18



嘘はつけないから、何かあれば絶対に顔に出る筈。

俺の胡座の上に名無しを引き寄せ、向かい合わせに座らせた。

「あっ‥‥」

驚いて小さく声を上げた名無しの頬を両手で挟んで、じっと見つめる。

「な‥‥なに?」

間近に顔を近づけると、彼女は恥ずかしそうにしている。

「昨日も言ったけど、あんた‥‥能天気に誰にでも優しいの大概にしなよ」

「‥‥ごめん」

「‥‥可愛いから‥‥あんたに優しくされたら男は勘違いする‥‥」

「そんな事ないよ」

「ある。誰にも渡さない。ずっと俺のものだから‥‥」

「‥‥うん‥‥嬉しい‥‥私は家康のものだよ」

頬を赤く染め、心から嬉しそうな名無しの様子に、俺の心は満たされていき、ふっと頬が緩んだ。

「!!」

その瞬間、名無しの顔が更に明るく輝く。

「‥‥その笑顔‥‥反則。何でそんなに‥‥かっこいいの‥‥」

「‥‥‥‥‥‥別にかっこよくない‥‥‥‥‥‥。けど、あんたにしか見せないから」

「独り占めできるなんて私‥‥贅沢」

ばかだね。

俺が笑ったぐらいで贅沢だなんて。

「あんたも、俺にしか見せない顔‥‥見せて」

俺だって、誰にも見せない名無しの顔、独り占めできて‥‥贅沢。

名無しの背中をかき抱いて、胸元に顔を埋める。

「んぁっ‥‥」

この香りも、柔らかな感触も、甘い声も、あんたを全部独り占めさせて。

「覚悟してよ。あんたが嫌がっても一生離さない」 

「はい‥‥」

一日奥方、実に気にくわなかった。

でも今は悪くない気分。


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