第14章 一日奥方3 【三成】R18
「‥‥」
そして、
「失礼します」
三成らしく妙なところで律儀に声をかけてから、名無しの帯に手をかけた。
しゅるっ
意外な事に、するすると解いていく。
普段は茶も満足に淹れられないほど壊滅的に不器用なくせに、こんな時だけは上手くやるって何なの?
「だ、だめっ‥‥」
「私は貴女の夫。いいでしょう‥」
三成が名無しの耳をはむ。
「んぁっ‥‥」
名無しはぴくりと震えた。
「‥‥名無し様の愛らしい啼き声、ぞくぞくします。たくさん聞かせてくださいね」
「ぁっ‥‥だめっ‥‥やぁ‥‥」
耳を責めながら、三成は名無しの着物の衿をグイッと大きく開いた。
白い胸元が露わになり、そこにはたくさん散る赤い痕。
「‥‥ああ‥‥家康様は私に名無し様を盗られないか心配になって、こんなに痕をつけたんですね」
くすりと笑いながら、三成は目を細めてその痕をじっくり見つめる。
「でも無駄です。こんなもの、何の意味もない」
名無しに覆い被さり、彼女の両手首を掴んで抵抗を封じながら胸元に吸い付いた。
ぢゅっ‥‥
「いやぁっ!」
足をバタつかせる名無し。
肌に吸い付いた三成はそのまま離れない。
あんなに強くしたら痣になる。
もし取れなくなったらどうする?
そんな事になったら‥‥許せない‥‥
「くっ‥‥」
でもやはり体は動かなくて、三成を止める事はできない。
見つめる事しかできなかった。
「ほら…私のつけた痕の方がもっと濃くて…綺麗ですよ」
唇を離した三成は、満足そうに痕を見つめる。
「お願い!やめっ!‥‥んぅぅ」
懇願をする名無しの唇は、三成の唇で塞がれた。
名無しの抵抗を三成はたやすく封じながら、彼女の身体を暴いていった。