• テキストサイズ

*名探偵コナン* Daylight *降谷 零*

第12章 *File.12*(R18)


そして。
俺と雪乃にとって、今日から新たな人生が始まる。
萩、松田、班長。
今日やっと、雪乃と入籍することが出来るよ。
今まで、何時も傍で見守ってくれて有難う。
これからも雪乃と共に精一杯生きてみせるから、その時が来るまで、どうか宜しく頼むよ。

「零」
「どうした?」

絡めた指はそのままに、伸ばされた右の掌がゆっくりと頬を撫でる。

「抱いて」
「!!」

綺麗な笑顔に、一瞬で意識を奪われた。
普段の可愛いらしいものではなく、まるで女神のような美しさと、艶を含んだオンナの表情に。

「ダメ?」
「なわけがないだろう?」

直ぐに我に返ると、目の前の雪乃の華奢な身体をきつく抱き締める。

「幸せ過ぎて、おかしくなりそう」
「ああ。だから、今夜はこのまま狂ってしまえばいい」

幸福と言う名の、深く深く柔らかい暖かな場所で二人きり。

「でも、朝になったらちゃんと起こしてね」
「それはムリな相談だ」
「どうして?」
「眠る暇を与える自信がない」
「ふふっ。いいよ」
「心ゆくまで愛するよ」
「うん」

眉を寄せて少し困った表情にはなったものの、雪乃は確かにハッキリとそう頷いた。


/ 212ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp