• テキストサイズ

*名探偵コナン* Daylight *降谷 零*

第11章 *File.11*


「私を尾行して、一体何がしたいのかしら?君達三人は」

防犯カメラが設置されている通りを歩き、零の指示通りにワザと人通りが少ない路地へ誘い込むと、クルリと背後を振り返った。

「ヒュー♪♪」

年齢的には大学生ぐらい、か?

「写真よりかっわい~」
「役得、だな」
「こんな人気のない路地に連れて来て、お姉さん、実はおれ達とヤル気満々だったりするわけ~?」
「可愛い顔して、乱交好きって?」
「最高じゃん!朝まで楽しくヤろうぜ!」
「……」

やっぱり三人ががりで、か。
そんなことだろうと思ってはいました、が。
私の全身を舐めるような、男の本能をギラギラと表した、完全に女を見下した下品な視線。
あからさま過ぎて、心の底から反吐が出るわ。

「誰に、頼まれたの?」
「素直にヤラセてくれたら、教えてあげてもいいけど~?」
「随分とイイ身体してるみたいだし?」
「楽しみ~。おれ一番~!」
「……」

私の写真ってことは、安室透絡みしかない、わね。
アナタ、ポアロでどれだけ愛想を振り撒いて、一体どれだけの女を惚れさせたの?!
ったく、公安の名が泣くわよ!
残念ですが、景光と零が傍にいた小学生の頃から、この手の話には慣れてる。
お陰様で、すっかりしっかりメンタル面も鍛えられましたので、私はこれぐらいの事で脅えて泣き叫ぶような、か弱い女ではないのよ!
女刑事やってたら、こんな事は常時想定しながら動いてるし?
今日は非番、だけど!
それから!
そのチャラい喋り方が物凄く腹が立つのは、私の歳のせいですか?
チャラ男はね、後にも先にも萩だけでいいの!
萩以外のチャラ男は、誰一人として認めないんだから!

「どうする~?」
「遠慮します」

私のこの身体も心も全て、もうとっくに零のもの。
死んだって、零以外の誰にもあげないのよ!
ニッコリと笑って、バッサリ切った。
さて、どう攻撃しましょうか?
あー攻めるか、こー攻めるか。
あー来たら、こー返す?


/ 205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp