第7章 *File.7*
「今直ぐ抱きたいぐらい、雪乃は可愛いよ」
「!!」
トドメの一発か!!
ってか、誰のセリフ?!
ホントに降谷零か?このオトコ!?
あ、安室透か!
自分が出した答えにちょー納得。
「まるで百面相だな」
上から私の顔を覗き込みながら、珍しく柔らかい口調でクスッと笑う声。
人格変わってる人に言われたくない!
「雪乃」
「……」
「キスしていい?」
「……」
「はい。時間切れ」
「んッ」
あまい声から元の零の声に戻った途端、両手で頬を挟まれてキスをされた。
激しいんだけど、身も心もとけるような、とびっきりあまいやつ。
ち、力抜けるっ!
一体何処で、こんなテク覚えて来るの!?
結論。
このオトコの謎は増えるばかりで、私には一生解読出来そうにありません。
以上!