第21章 ＊File.21＊

｢いやいや、ちょい待ちーや｣

安室透が架空人物で、偽名？！
そんなアホな！
オマケに警察庁公安？！
諸伏さんと雪乃さんは、長野県出身。
兄は長野県警捜査一課、諸伏高明警部。
やぁっと思い出した！
キッドん時の、あの敏腕刑事やないかー！
弟の景光さんは双子で、片割れの妹があの雪乃さんっ？！
兄妹三人揃って、警察官！
一ミリ足りとも似てへんやん！
確かにな、そう考えるとストンと腑に落ちる点はたくさんある。
降谷零、諸伏景光、望月雪乃の三人は警察学校でも同期で、諸伏さんは恐らく公安の警察官。
だから、ツテとコネを使ってもムダやと。
全てに合点はいって、納得はした。
けどやな、
｢ウソやろー！！｣
と、俺が叫んだんもしゃーないやろ？

｢言うまでもねーけど、全部一切口外すんなよ｣
｢ほな、認めるんやな？｣
｢それは俺がすることじゃねーだろ｣
｢ってか、どっちにしろ本人達にしか言えん話やないか｣
｢いい判断じゃねーの？けどよ、何個かヒントもらったくせに時間かかり過ぎじゃねーか？｣
｢あんなモン、ヒントになるかい！｣
｢ふーん｣

オメーはまだまだあめーよ、服部。