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*名探偵コナン* Daylight *降谷 零*

第18章 *File.18*(R18)


「一気にイクぞ」
「…一気?」
「優しいのがいいのか?」
「イジワル!」
「じゃあ、俺の思うがままに」
「えっ?ンっ」

お互いにまだ濡れたままの唇を重ねると、ゆっくりと律動を開始した。


「続きは帰ってからだな」
「つっ、続きっ?!」

同時に果てて、呼吸を整える。

「これで終われるワケがないだろ」

寧ろ、逆に火がついた。

「遠慮します」
「拒否権はない」
「えーっ!」
「まだまだお前を愛し足りない」
「…卑怯者」
「知らなかったのか?」
「よーく知ってるわよ」

半ば呆れたように、ため息を付属された。

「ならば、安心だ」
「……」
「怖いか?」

妊娠したか、否か。
職業上、ピルは飲んでいる。
それでも100%ではない。
避妊の確率、は。

「じゃなくて…」
「?」
「その先の話」
「ちゃんと育てられるか、か?」
「うん。零と夫婦になったし、私も何時かはって思ってる」
「……お前は強くて逞しいな、昔から。時々、素直に羨ましくなるよ」
「…何処が?」
「くくくっ」

素で、キョトンと首を傾げる。
全く身に覚えがない、と言う表情で。

「何で笑うの?」
「…そのまま掴まっておけ。移動するぞ」
「っ!」

ムッと唇をへの字に曲げるから、髪をポンと撫でる。全く、ついさっきまでの色気は何処へ行ったのやら?
俺と二人でいる時の雪乃はまた違った意味で、可愛くて、愛しくて。
傍にいるだけで、こうして抱き締めているだけで、雪乃を想う深さに上限などないのだと、思い知らされるよ。

「愛してる、雪乃」
「零、愛してる」

同時にふわりと微笑むと、今度は触れるだけの優しいキスをした。


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