• テキストサイズ

*名探偵コナン* Daylight *降谷 零*

第13章 *File.13*


「そうか。おめでとう」
「有難うございます」
「ふっ」
「?」

連休明け、朝イチで目暮警部に入籍の報告をしたら、すっかり警部の役職が抜けた、父親のような柔らかな表情がそこにあった。

「まるで、自分の娘が嫁いだような気分だよ」
「翠さんに怒られますよ。でも、そう言っていただけると、凄く嬉しいです」
「いい笑顔だ。これからも宜しく頼むよ」
「はい!今後とも宜しくお願いいたします」

目暮警部に一礼して、自分のデスクに戻った。
勿論、まだ目暮警部以外の誰にも報告はしていないし、夫は安室透のままだし、旧姓のまま刑事を続ける。
何時かは色々とバレるんだろうけど、そこは最小限に止めたい。
それは今の私と零、そして景光の願いでもある。



「お、お嬢?」
「どうしたよ?」
「あ、アレ…」
「指輪っ?!」
「アレって、もしかしなくてもってヤツか!?」
「お、おう。だって左手、だぞ?」
「こないだ、付き合い始めたばっかじゃなかったのか?」
「噂で聞いた話によると、あの男は元カノとかどうたらこうたら…」
「「あの男がお嬢の元カノだっ?!」」
「復縁した理由はっ?」
「さあ?そこまでは…」
「どっちにしろ…」
「「「許せんッ!」」」

今、男達の気持ちが一つになった。



/ 205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp