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*名探偵コナン* Daylight *降谷 零*

第12章 *File.12*(R18)


「抱きたい」
「!!」

瞬時に、雪乃の頬が真っ紅に染め上がった。

「もう我慢出来ない」
「っ!」

返事を待たずに、唇を重ねながらパジャマのボタンを外し、素肌を撫でて行く。

「…ンっ…ッ、んっ」
「……」

胸に触れながら胸先を摘めば、ビクリと身体と声が跳ねた。
どれだけ触れても抱いても、触れ足りないし、抱き足りない。
理屈抜きで、自分では抑えきれないぐらいに雪乃を求めてしまう。
その身体も心も、雪乃の全てを俺だけのものにしたいと願わずにはいられない。

「雪乃」
「…ん?」
「愛してる」
「……」

唇を放すと、固く閉ざされていた瞼が開いたの確認してから、直ぐ近い場所で視線を合わせる。
すると雪乃は、無言のまま何度か瞬きをしてから、ふわりと微笑んだ。

「…?」
「安心して、私の全ては零のものよ」
「っ!」

伸びて来た柔らかな掌は、俺の髪を優しく撫でた。

「だから私に、降谷零の全てをちょうだい?」
「…何故?」
「違った?」
「違わないから、驚いた」
「よかった」

ホッと安心したように、頬に触れる。

「俺の全ては雪乃、お前だけのものだ。もうずっと前から、この先遠い未来まで。いや、永遠にだ」
「ありがと、私もよ」
「…続きをしても?」
「ヤダって言ったら?」
「拒否は認めない」
「認めないって、何?」

キュッと眉間にシワが寄った。

「言葉のまんま。俺のこの昂った想いを受け取ることが出来るのは、この世界でたった一人、雪乃、お前だけだ」
「…ズルい」

子供か?
眉間のシワが無くなると同時に、今度はぷぅと頬を膨らます。

「何が?」
「……」
「ふっ」
「カッコよすぎるのっ」
「お褒めに預かり光栄だ。無事口説かれてくれたようで、嬉しいよ」
「ムッ」
「雪乃は可愛すぎて困る」
「…何処が?」
「何時何処にいても、こうしてお前に触れて抱きたくなる」
「零っ…」

再び唇を重ねると、今度は止めることなく、雪乃を抱いた。



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